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ホメオパシーの学位に対する批判の変更点

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![[ホメオパシー]]

*[[ホメオパシーの非科学性]]

*[[ホメオパシーに否定的・懐疑的な論文]]

*[[ホメオパシーの根拠]]

*[[ホメオパシーの被害]]

*[[ホメオパシーの海外事情]]

*[[ホメオパシーの記事と報道]]

*[[芸能人とホメオパシー]]

*[[動物とホメオパシー]]

*ホメオパシーの学位に対する批判

*[[ビタミンK不投与事件]]

*[[「水の記憶」事件]]

*[[ワクチン・予防接種]]

*[[ホメオパシー:リンクと参考文献]]

*[[ホメオパシー:リンクと参考文献 その2]]
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ホメオパシーを批判する記事がNature誌の[2007年3月22日号(Vol. 446)|http://www.nature.com/nature/journal/v446/n7134/index.html]に掲載されたので、その要約をここにまとめておく。

!「[Degrees in homeopathy slated as unscientific|http://www.nature.com/nature/journal/v446/n7134/full/446352a.html]」 
(ホメオパシーの学位は非科学的であると酷評)Jim Giles, Special Report, Nature 446, 352-353 (2007) 

この十年間でイギリスの複数の大学は、ホメオパシーについて科学学士(BSc)の学位を提供するようになった。しかし、これはホメオパシーに不当な科学的信用性を与えるとして、懸念する科学者が増え、この標号を取り除こうというキャンペーンを行う者もいる。

これらの教科で何が教えられているかはよくわからない。ロンドン在住の医学博士兼ジャーナリストの[Ben Goldacre|http://en.wikipedia.org/wiki/Ben_Goldacre]氏は「彼らがいったい何を教えているか想像できない。証拠を選り好みしてもOKだと教えているとしか思えない。それはまったく容認することのできないことだ」と述べている。ロンドン大学 ユニバーシティー・カレッジの薬理学者David Colquhoun氏は教材を入手しようとしたが、ことごとく拒否されたので、情報公開法を利用してそれらを手に入れようとしている。セントラルランカシャー大学とサルフォード大学はホメオパシーの学位に関してNature誌と話すことを拒否した。ウェストミンスター大学が唯一Nature誌の要求に答えた。それによると学生はホメオパシーに対して肯定的な文献も否定的な文献についても批判的に調査するよう要請されるらしい。

これらの大学の講師がホメオパシーを科学として教えてよいと考える理由の1つとして、ランダム化した2重盲検法はホメオパシーには適用できないという考えがあるからだ。患者がホメオパスを訪問した時、ホメオパスはその症状についてだけではなく、患者の人生に関するその他のストレスや不満についても質問する。治療法は個人化されており、通常の医師による診察よりも時間がかかる。この個人的なふれ合いがホメオパシーには重要なのだというのだ。つまり、ホメオパシー自体は科学的であるが、二重盲検法がその効果を計る最良の方法ではないというのだ。

しかし、[科学的根拠に基づく医療|http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%B9%E6%8B%A0%E3%81%AB%E5%9F%BA%E3%81%A5%E3%81%84%E3%81%9F%E5%8C%BB%E7%99%82](EVM)の支持者からすれば、このような主張はホメオパシーが強いプラセボ効果以上のものではないということを認めているようなものである。患者とホメオパスがそれを信じていないと効果がないというのであれば、ホメオパシーのレメディにはなんら物理的な特性はないということになる。このような代替医療が科学とみなされると危険度は特に高いとColquhoun氏とGoldacre氏は考えている。なぜなら、それは患者に科学的に訓練された開業医によって治療されているという誤解を招くからだ。

ところが、こういった批判がこれらの学科からBScの標識をすぐに取り外すことができる可能性は低そうだ。イギリスでは大学がどのように学科を設定するかは各大学にその資格が与えられているからだ。Nature誌はウェストミンスター大学、セントラルランカシャー大学、サルフォード大学にホメオパシー学科にBScの垂れ飾りがふさわしいかどうか公式の見解を求めたが、すべての大学がコメントを拒否した。

!「[Science degrees without the science|http://www.nature.com/nature/journal/v446/n7134/abs/446373a.html]」 
(科学なしの科学の学位)David Colquhoun, Nature 446, 373-374 (2007)

これは上記の記事にも登場するDavid Colquhoun氏の書いた記事。いくつかのイギリスの大学が代替療法について科学の学位を授けることを批判したもの。Colquhoun氏によればこれは科学ではなくて反科学(アンチサイエンス)であるとのこと。

2006年現在、イギリスの大学には代替療法の学科が61存在し、そのうち45が科学学士(BSc)の称号を与える。多くの補完代替医療(CAM)は実験的証拠に基づいていないので科学でない。たとえば、ホメオパシーは19世紀からほとんど変化しておらず、科学というよりは宗教に近い。

鍼療法の論理も科学ではない。「体内にはエネルギー(気)の流れる14の通り道(経絡)がある。鍼療法の鍼が経絡の要所に挿入されることによって、気のバランスを復活させ身体の調和を整える」と言うと、物理的に聞こえるがそうではない。こういったものがいくつかのイギリスの大学で科学として教えられている。ホメオパシーの「薬」は薬を含まないのだから、それは明白な妄想である。

[John Major|http://en.wikipedia.org/wiki/John_Major]政権は1992年にそれまでポリテクニクやカレッジであったものにも「大学」の肩書きを与えた。その結果、古い大学では教えられていなかった、たとえば「ゴルフコース経営」や料理や刺繍のようなものを教える講義をもたらした。ただし、「ゴルフコース経営」といった学位は、その名のとおりのことをするだけなので誠実である。しかし、まったく科学ではないもの、むしろ'''反科学(アンチサイエンス)'''であるものにBScの学位を授与することはそうではない。これは不誠実な行為であるとColquhoun氏は非難している。

!!!その他

*「[「英国」を強調する日本における「ホメオパシー」の言語面からの検討、ならびに、その中の人が持っている「学位」について、そしてウェールズ公国(!)|http://nofrills.seesaa.net/article/120795588.html]」 tnfuk, 2009年06月04日

*「[ホメオパシー博士の謎|http://degreemill.exblog.jp/11615962/]」 学歴汚染(ディプロマミル・ディグリーミル=学位称号販売機関による被害、弊害)、 2010-07-25 10:38