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「水伝」と芸能人

「論座」2007年2月号の大阪大学菊池誠教授の記事(文献17)によると、「水伝」を積極的に紹介している芸能人として、倖田來未、窪塚洋介、松任谷由実、谷村新司、オノ・ヨーコらが挙げられている。(その他の芸能人の発言に関しては「水に伝言 ぬかに釘」を参照) ネット上で読むことのできる芸能人の発言としてはつぎのようなものがある。

安倍昭恵

以下のブログエントリより、安倍昭恵氏が江本勝氏とかなり懇意にしている様子が伺える。

安倍昭恵のスマイルトーク

江本先生の研究によると水はすべての情報を記憶するそうです。

明日、31日正午、福島原発の水に愛と感謝を送って下さい。

たとえ離れた場所からであっても、その想いは必ず届き水は記憶します。

そのことによって事態が少しでも好転すればいい・・・。

 

そんなことしても無駄だ、馬鹿みたいだと思わず、是非参加してみて下さい。

専門家でもない私達にできることは他にないのですから・・・。

  • 会食」 2010年12月02日(木曜日) 23時51分

江本勝先生ご夫妻と谷村新司さん、孝子さんご夫妻との会食。

江本先生と主人は約20年ぶりの再会、江本先生と谷村さんは初対面でしたが、とても和やかで有意義な夕食会でした。

信念を持ち、信じる道を突き進んでいく・・・みんな何か通じ合うものがあるのだと思います。

阿蘇の幣立神宮に行ってきました。

8月23日の五色神祭。

5年に一度の大祭です。

江本勝先生のホームページから五色人祭のことを知りどうしても行きたいと思ったところ、五色人のひとりとして拝殿に上がらせて頂くことになりました。

水の波動の研究家である江本勝先生の事務所に伺ってきました。

江本先生とのご縁は遡ること20年ほど前。

安倍の父が波動を調べて頂いたことがありました。

最近になってなぜか気になり、ご連絡を取ってお会いすることに・・・。

ラドン吸入器

 持病の「潰瘍性大腸炎」が悪化しているのか。

 国会審議中になんどもトイレに行くために、野党サイドから「首相が閣僚席を離れる時は審議を止めて欲しい」と異例の要請をされてしまった安倍首相。10分、20分というわずかな時間もガマンできずにトイレに飛び込んでいる。

「5年前、潰瘍性大腸炎が悪化して下痢が止まらず総理のイスを放りだした首相は、その後、アサコールという特効薬が誕生したことで症状が改善したといいます。ただ、潰瘍性大腸炎は完治しない難病。また悪化しているのかもしれません」(政界関係者)

 持病を抱える首相が、いま頼っているのが「ラドン吸入器」という特殊な健康装置。2年前、昭恵夫人が九州の医大教授からすすめられ、使うようになった。3月下旬に私邸から公邸に引っ越す首相は、公邸にも「ラドン吸入器」を持ち込む予定だという。

日本の首相が「ラドン吸引器」なる200万円もすると言われる変な装置を使っているのは、ちょっと困った話だが、国会審議中に『10分、20分というわずかな時間もガマンできずにトイレに飛び込んでいる』という話は本当なのだろうか?『体調に不安を抱え続ける人物がトップで日本は大丈夫なのか』などとして記事を終わらせているのにも、政治的な意図が感じられる。

以下のリンクも参照。

潰瘍性大腸炎は『特定疾患』に指定されている難病で、医療費助成の対象になっている。佐賀県難病相談・支援センターの三原睦子氏はこう語る。

 

「安倍首相が”回復”をアピールするのはわかります。しかし、潰瘍性大腸炎は本当に難しい病気で、一人ひとり症状が違うし、効く薬、対処法も違う。患者さんたちは”潰瘍性大腸炎をひとくくりにしないでほしい”と訴えています。特定疾患から除外されたら、高額な薬代を払えない人も出てきてしまうのです」

 一方、原口氏は自身のFacebookで安倍氏が原口氏の質疑の直前にトイレ中座したことを指摘。「自然には逆らえません」「ましてや難病を克服しながら国の最高指揮官としての務めを果たそうとされている総理に配慮をするのは、最低限の礼儀だと思います」としながらも「正直に言えば、短い質疑時間でさらに制約を加えられるのは、困ったと思いました」とコメント。

 

 身体に良いことではないと説明しながらも、野田佳彦前首相の場合は「長時間、お手洗いにも立たず『微動だにせずに答弁』をされていました」と説明している。

なにか張り合い方が間違ってると思う…

 ここ数日間の国会運営でも、民主党は孤立が目立つ。参院予算委員会の進行を協議する先月27日の理事会で、民主党理事が安倍首相がトイレに行く回数が多いとして「トイレに行っている間は委員会を止めるべきだ」と主張したのだ。

 

 大局とは関係のない訴えに、与党だけでなく野党も「生理現象だ」(みんなの党)、「野田佳彦前首相もトイレに行っていた。そんなことを理事会の議題としてやりあうべきではない」(共産党)などと冷ややか。翌28日の衆院予算委員会の理事会でも民主党理事が同様の主張をして、与野党理事からはため息が聞かれた。

「あっぱれさんま新教授」の放送

フジテレビ系列の番組「あっぱれさんま新教授」の第22話(2008年4月20日(日)放送)「▼恋愛心理学▽美味しい水には結晶が!」において「水伝」が登場した。

番組ホームページによると、「話しかけることで結晶が変化し、水自体が美味しくなる」という話をしたのは、俳優の長谷川初範だったようだ。そこで、次の4つの水について、どのような水の結晶(氷のこと)ができるか実験したらしい。

  • 名水百選に選ばれている山梨県忍野村の「忍野八海の水」(富士山の雪どけ水が80年の歳月をかけて濾過されたもの)
  • 同じく奈良県天川村の「ごろごろ水」(鍾乳洞の中を水が流れてごろごろ鳴る事から、こう名付けられた)
  • 普通の水道水
  • 音楽を聴かせた水道水

実験を行ったのはOFFICE MASARU EMOTOの江本勝氏。採取してきた水を器に入れ、マイナス25℃の冷蔵庫に入れて3時間待つ。それから器を顕微鏡にのせて光を当てて結晶を観察する。その結果は次のようになった。

  • 「忍野八海の水」と「ごろごろ水」では、きれいな結晶ができて一同ビックリ。
  • 水道水では他の2つに比べるときれいな結晶はできなかった。
  • 水道水にジョン・レノンの「イマジン」を聴かせると、きれいな結晶ができた。
  • 明石家さんまのヒット曲「しあわせって何だっけ」を聴かせると、半分だけきれいな結晶ができた。

ところが、「忍野八海の水」、「ごろごろ水」、「しあわせって何だっけを聴かせた水道水」を、自称「水にうるさい」長谷川初範氏に飲み比べてもらうと、3つとも間違えてしまった、というオチだったようだ。

ブログ「事象の地平線」の「フジテレビが今さら水伝をやっちゃった件」(2008/04/21)においても、この番組が取り上げられている。

倖田来未の発言

倖田来未は、2006年6/2のTBS系の番組「中居正広のキンスマ」で「水伝」を女子高生に伝授した。「良い言葉をかけると水はキレイになるのだから、人間だって誉められる事でキレイになれる。女の子も彼氏に可愛いと言われると可愛くなれる。だから恋をしよう」という内容だったようだ。(文献19) また、「ViVi」(2006年5月号)で次のように述べた。

「水は答えを知っている」って本読んだ事あります?本には水の氷結結晶って゛きれいだね"゛可愛いね"゛ありがとう"とかの温かいメッセージを与えることでどんどん美しい形に変わるってことが書いてあるの。人間の70%は水分でしょ?だから人間もほめられたりすることでどんどんキレイになるんですよ。これホント!

ところが、皮肉なことに、2008年1月30日午前1時からのニッポン放送「オールナイトニッポン」に出演した際に、つぎのような発言をしてしまったため、多くの批判やバッシングにさらされることとなった。

マネージャーが結婚しまして。で、まあ、いつ子供作んの?みたいな話とかしててね、やっぱ35くらい回ると、あのー、お母さんの羊水が腐ってくるんですよね(笑)。いや、ホント。たとえば汚れてくるんですよね。だから、できれば35までに子供を作ってほしいなあって、話をね、してたんですけど

彼女がなぜこのような発言をしてしまったかはわからない。単に「高齢出産になるとリスクもそれなりに高くなる」ということが言いたかっただけかも知れない。「水伝」をこの「羊水が腐る」発言のネタ本とする記事(文献27)もあるが、直接の関連は低そうだ。それよりも、一部の業者が消費者の不安を煽るために語る「石油系の合成シャンプーを使っていると、羊水からシャンプーのにおいがするようになる」という与太話のほうが、ネタに近いように考えられる。もちろんこの話にも根拠はない。

この「羊水からシャンプーのにおい」という話は、2008年2月20日に特定商取引法違反で業務停止命令を受けた連鎖販売業者「ニューウエイズジャパン」も勧誘に使っていたようだ。(文献28) 経済産業省の「特定商取引法違反の連鎖販売業者に対する業務停止命令について」(文献29)によると、同社の勧誘者は、他社の製品は有害で同社の製品のみが安全であるという事実がないにもかわらず、以下のような商品の品質・効能について不実を告げて勧誘を行っていたそうだ。

  • 「経皮毒という言葉を知っているか。皮膚を通じて体内にたまる毒のことで、市販の台所用洗剤に含まれている。」
  • 「一般に市販されている洗剤メーカーなどの商品を使っていると将来私たちは癌になる。同社の商品はすべてナチュラル成分でできていて、化学物質を使っていない。」
  • 経皮毒の健康被害について説明するビデオやDVDを見せて、あたかも同社の製品のみが安全であるかのように告げていた。
  • 「同社の商品でアトピーが治る。」

なお、ニューウエイズジャパン側のプレスリリースとしては「行政処分に関するお詫びとお知らせ」(pdfファイル)がある。

オノ・ヨーコの発言

オノ・ヨーコは2004年のクリスマスメッセージ『私たちはみんな水である』(リンク切れ)の中で江本氏と水伝を紹介しており、「論座」の記事でも取り上げられている。このメッセージの中でオノ・ヨーコは『ノースカロライナ州の科学者たちは、猿がモノを念力で動かせることを実証したのです』と述べている。いったいどんなサルが何を動かしたのか?それを研究した科学者たちとはいったい誰なのか?その情報を是非知りたい。このメッセージでは江本氏のことを「日本の科学者」と紹介しているが、江本氏自身は2005年のアエラ誌のインタビューで「僕は科学者ではない」と発言している。『彼は「水が字を読む」ことを発見し、それを実証しました』とも述べているが、江本氏自身によると「水伝」はポエムやファンタジーなので、これも矛盾している。また、『私たちの体の80パーセントは水でできているのです』とよく聞くようなことを述べている。

それでは実際に人間の体重の何パーセントが本当に水なのであろうか?同志社女子大学の左巻健男教授の著書「水はなんにも知らないよ」によると、個人差があるようだ。赤ん坊で80%だが、歳を取ると減少し、成人男性で60%、成人女性で55%、60歳代では50%台まで落ち込むとのこと。男女差があるのは、筋肉と体脂肪の比率の違いによる。

(追記)
「忘却からの帰還」の『「猿が念力でモノを動かす」という二重誤認』(2005年12月31日)によると、「猿がモノを念力で動かせることを実証した」とは、サルの脳の信号でロボットアームをコントロールする実験に成功したという、ピッツバーグ大学やデューク大学で行われた研究の誤認だったようだ。つまり、念力はまったく関係ない。

なお、こちらではオノ・ヨーコのクリスマスメッセージは2003年度のものとされている。(多分2003年が正しい) Dream Powerのほうのメッセージは今はリンク切れになっているが、「A Thanksgiving Wish!」(Rense.com)に、英文バージョンのコピーが残っている。

たまごボーロに「ありがとう」

2010年6月13日放送の「オレたちクイズマン」(華麗なるクイズ『地元SP』)で、お笑いコンビの「オアシズ」がタマゴボーロを販売している「竹田製菓株式会社」をクイズで紹介した。

それによると、タマゴボーロ製造工場では、複数の幼児が「ありがとう」と叫び続ける録音テープをスピーカーで24時間流し続けて、タマゴボーロに聞かせているらしい。竹田製菓のHPを見ても江本勝の「水伝」と直接関連付けるような記述はないが、「ごあいさつ」のページには「ありがとうを100万回入れて製造しております」との記述がある。番組では江本氏の著書が紹介され、これを読んだ会社の重役の提案で「ありがとう」を流し続けることになったと説明されていた。

なお、竹田製菓の代表取締役竹田和平氏はこんな人→「竹田和平の「花咲爺だより」」。