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その他の地震予知

地震予知

 


昔から様々な前兆現象や予知方法が提案されているが、今のところ、地震予知が可能になった様子はない。

「振り子現象」

9月26日午後2時過ぎに続けて発生した、沖縄本島近海、北海道・浦河沖を震源地とする地震の後、TwitterやFacebookである流言が出回っている。

流言の内容は、「北海道と沖縄(日本の北と南)で連続して大きな地震が発生すると、最終的にはその中心地で大地震が起きると言われており、これは“振り子現象”と呼ばれる」というもの。

この情報に、科学的根拠はない。また、「振り子現象」という言葉は東日本大震災時にも出回っていたが、地震学者の間で一般的に使われている用語ではない。

日本地震学会会長を務める山岡耕春・名古屋大教授は、BuzzFeed Newsの取材に対し、「地球物理学的に見て荒唐無稽ですので、まったくコメントするに値しないものです」と一蹴した。

地鳴り

 1月5日に東京都内で地鳴りのような音が聞こえたとの情報がネット上に多数流れ、話題となった。果たして、ネットで騒がれているように、今回の地鳴りは大地震の前兆なのだろうか。

「地鳴りのような音」ねぇ。地鳴りかどうかもわからんのに、なぜ「地鳴りは大地震の前兆なのだろうか」という話になるのだろうか?

 地鳴りとは、地震などによって地盤の振動する音が聞こえる現象、もしくはその音を指すが、地鳴りは、地震の前兆なのだろうか。

地震によって発生するのなら、地震と同時に起こるのだろうから、前兆ではないねぇ。これを書いた記者は大丈夫なのだろうか?

気象庁地震津波防災対策室は「1月5日は特段大きな地震などは発生していない」としており、東海大学地震予知研究センターの長尾年恭教授も「地下で岩石が崩れた時には地震計が検知するはず」と言っており、どちらも地震との関連を疑問視している。「地鳴りを大地震の前兆とする見方について疑問視」しているわけではないので、記者とはまるで話がかみ合っていない。

そこで、北関東防衛局に問い合わせたところ、以下の回答が得られた。

「米軍が何か特別な訓練等をしていたら、通知は来るのですが、来ていないため、通常の運用の範囲内と思われます。ただ、年初で、米軍の輸送機の横田基地との行き来が多い時期であることは考えられます。ひょっとしたら時期的に影響が大きいのかもしれません」

ちなみに、民間機は通常、都心部では高度を上げてから飛ぶもので、米軍機はそれより低いところを通っているそう。

 

では、あの音はやっぱり米軍機の……?

「軍用機は、何時何分にどこを何本通ったという詳しい状況を運用上確認できないことになっております。一定の地域に大きな影響が一定時間続く旋回訓練等はお知らせしなければいけないのですが、広範囲を通過する程度の場合、お知らせしないのです。ただ、かつて長野県で米軍機が飛行した際、いつも静かなところで雷のような低いゴゴゴゴという音がしたことから『地鳴りか』と言われたことがありました。それを考えても、低めのゴゴゴゴッという音ですと、米軍機が通過した音である可能性はあります」

地震光

 長野市松代町で1965(昭和40)年から70年にかけて続いた「松代群発地震」をめぐり、地震が起きる前後の電磁気の変動を解明して地震予知に生かそうと、信州大名誉教授の榎本祐嗣さん(72)=長野市=らのグループが実証実験を進めている。当時目撃された周囲の山が光る現象も研究対象で、榎本さんはそれぞれを地震の前触れとして捉えられないかと考えている。

どうしていい歳の名誉教授がこんな短絡的な発想になるのか?「高電圧の直流電流が流れて放電すると、緑地帯が光を帯びて見える」だ? 高電圧の電流が流れたという根拠もろくにないのに、なぜ「緑地帯が光を帯びて見える」と言えるのか?もし本当に「周囲の山が光る現象」が起こったとして、本当に地震が原因なのか? いったいどうして「山が光る現象」が地震予知になるのだろう?発想が飛び過ぎ。

ナショジオの記事

ナショジオには悪いが、これも地中奥深くではなくて、地上で起こる発光現象を見ると地震が予知できるという、かなり胡散臭い主張。

 研究チームの一員で、アメリカにあるサンノゼ州立大学とNASAエイムズ研究センターに所属する物理学者フリーデマン・フロイント(Friedemann Freund)氏は、「一口に地震発光現象といっても、決まった形状や色があるわけではない」と話す。

 

「地面からくるぶしの高さまで上昇する青味がかった炎のような光や、空中を数十秒から時には数分ほど漂う光の玉などの目撃例が多い。雷によく似ているが上空からではなく、地面から伸びる一瞬の閃光(せんこう)が最大200メートルに達したという証言もある」。

まともに受け取るには信憑性に欠け、地質学者や物理学者ら専門家も学問的に取り組む対象ではなかった。

 

 ところが1960年代半ば、長野の松代群発地震をきっかけに状況が変わる。発光現象がカメラにはっきりととらえられ、地震活動との関連が確認されたのだ。「写真や動画に記録されるケースが急増した。監視カメラが普及した影響も大きい」。

 以来、発生メカニズムについてさまざまな説が登場したが、フロイント氏の研究チームが岩石の電荷に注目するまで決着は付かなかった。同氏によるとまず、「力が加わった玄武岩や斑れい岩に、電荷の“充電スイッチ”が入る」という。

 

 そこに地震波がぶつかると、岩石内の電荷が解放される。

 

 地質的な条件、「岩脈」という垂直構造も重要だ。マグマが垂直の割れ目に流れ込んで冷えた地盤で、地下100キロに達する場合もある。ここで玄武岩や斑れい岩が電荷を解放すると、地下から地表に向けて一気に駆け抜けていくことになる。

 

「電荷は結合して一種のプラズマのような状態になり、猛スピードで移動し、地表ではじけて空中放電を起こす。これが色鮮やかな光の正体だ」。

 

 フロイント氏の説明によると、世界中で発生する地震で、発光の条件が揃うケースは0.5%未満だという。比較的まれな現象というのも頷ける。

『地震波がぶつかると』と書いてあるが、地震波が発生するのは、地震が起こったときではないのか?なぜこれが『地震の予知に利用できる』のか?地震よりも先に地震波が発生するのか?

『電荷は結合して一種のプラズマのような状態になり、猛スピードで移動し、地表ではじけて空中放電を起こす。これが色鮮やかな光の正体だ』とのことだが、ちゃんと実験による検証は行っているだろうのか?

『発光の条件が揃うケースは0.5%未満』とのことだが、本当に地震に関連した現象なのだろうか? 地震がなかったときにも「発光現象」が起こったかどうか検討する必要がある。

なお、松代群発地震にともなう発光現象については以下のページを参照。

ここによると、この一連の地震のエネルギーを合計するとM6.4相当で、死者はなかったとのこと。東日本大震災の前に謎の発光現象は観測されたのだろうか?

Wiredの記事

以下のWiredの記事は、ナショジオの記事にさらに輪をかけて胡散臭い。

これを見ると、原因が違ういろいろな発光現象を、すべてひっくるめて地震と関連あるかのように取り扱っており、非常に胡散臭い。地震予知云々を主張する前に、ほんとうにこうした発光現象が地震と関連あるのか、地震のないときにも発生していないか、きちんと検証すべきだろう。

まず、一番最初の写真には以下のような説明が付いている。

カナダのユーコン準州とブリティッシュコロンビア州にまたがるタギシュ湖で目撃された地震発光現象。時期はおそらく1972年か1973年の7月1日ごろ(正確な日付は不明)。推定サイズは直径1m。一番手前にある光球はこの後ゆっくりと山を上がっていき、奥の光球に合流したという。

時期は『1972年か1973年』といいかげんで、しかもその後この地方で地震があったかどうかの記述もない。『光球はこの後ゆっくりと山を上がっていき、奥の光球に合流した』というふうに、球雷(Ball lightning)のような挙動を示しているが、見た目はオーブっぽいので、空気中やレンズ上の埃が写りこんだだけかもしれない。

この写真は以下のエントリでも取り上げられている。

このエントリによると、この写真は70年代初頭、3連休の週末の「カナダの日」(7月1日)の朝10時ごろに盗られたものであり、その時期に「カナダの日」と週末が重なったのは、1972年と1973年のみらしい。どちらの年も7月に強い地震があったとのこと。

ずいぶんといいかげんな情報に基づいて「地震光」がこの論文では論じられていることがわかる。

さらに、この2つの年のうち、もっとも可能性の高いのは、1973年7月1日6時33分に起こったリヒターマグニチュードで6.7の Cross Sound earthquakeだそうだ。ところが、この海底地震の震央はこの場所から160マイル(約257キロ)離れていたそうな。

きわめて不確かなUFO目撃情報のようなものが「地震光」とされているようだ。

『2011年、桜島噴火が活発だったころ、「地震発光現象か!?」と題する動画』(Matthew Marley、2011/08/01)についても、その後どういう地震があったのか記述がない。しかも、33秒くらいから挿入された仙台の映像は、地震光ではなく、変電所で発生したアーク放電であるとされている。(「4月7日宮城沖地震時、 仙台 怪光の理由」(投稿者: milspecjpn | 作成日: 2011/04/08)を参照)

桜島の発光現象については、YouTubeにいくつか動画がアップされており、以下もそのひとつである。

この発光現象は動いておらず、定点で起こっていることがわかる。この動画の情報によると、「Video is accelerated 30x (30 times)」とのことで、30倍速で撮影されているらしい。もしこれが本当だとすると、動画の長さは6分26秒あるので、3時間程度発光現象は続いていたことになる。そんなに長いあいだ不思議な現象が続いていたのに、誰もその場所まで行って正体を確かめなかったのだろうか?

『2008年の四川大地震の30分前に撮影されたという動画』(「30 mins before the 2008 Sichuan earthquake in China」 innison、2008/05/14)というのは、彩雲にしか見えない。

『2011年ニュージーランド地震で撮影された画像を集めた動画』(Christchurch Earthquake lights compilation, Simon Grose, 2011/05/07)も太陽光が雲に当たって起こる光学現象のようにしか見えない。本当に地中から湧き出す「プラズマのような」ものが原因なのだろうか?

この記事で紹介されている「地震光」はどれもインターネットでそれらしい画像を検索して集めてきただけのものであり、信ぴょう性に欠ける。こんなデタラメな話をよくナショジオが記事にしたものだ。 本当に『プラズマは“爆発的に”地表へ抜けていき、目に見えるまばゆい光を発する』のなら、足元の地面からまばゆい光が発する場面をちゃんと撮影して実証していただきたいものである。

フリーデマン・フロイント(Friedemann Freund)氏について

フロイント氏(Friedemann Freund)は、SETI Institute(地球外知的生命体探査研究所)の研究員のようで、以下のようにSETI研究所のサイトでも地震予知の可能性について解説している。

基本的に地球外知的生命体探査と地震予知は関連性がないわけで、フロイント氏の専門がいったいなんなのか、よくわからない。

これが、今回の騒動の発端となった論文。

フロイント氏は J. Scientific Explorationにも論文を投稿しているが、このジャーナルには、超能力や生まれ変わり等に関するフリンジサイエンスのジャンクペーパーがよく掲載されるので、この主張の信ぴょう性が問われる。(地質学や地震に関する専門誌には掲載を拒否された可能性がある)

小笠原の火山新島

 グラグラグラッ。11月16日午後8時44分ごろ、千葉県北西部を震源とするM5.3の地震が発生。横浜市などで震度4を観測し、東海道新幹線が一時運転を見合わせた。その6日前の10日と、さらに7日前の3日には茨城県南部を震源とするM5.5とM5.1の地震が発生、10日は同県筑西市で震度5弱を観測、東京都中央区などでも震度4を記録した。「最近、よく揺れるな」と不安を感じた人も多かったのではないか。

 「三つの地震の震源の深さは60〜70キロ程度。一方、政府が想定している首都直下地震の震源はもっと浅く30〜40キロです。このため、今回の地震は政府想定の『首都直下』の前兆ではないでしょう。しかし3・11以降、関東平野直下で地震が起きやすい状況が続いていることは観測の結果明らかです。私は今地震が多く発生しているところで大地震も起きる可能性が高いとみています」。東北大学災害科学国際研究所の遠田(とおだ)晋次教授(地震地質学)はそう話す。

 「統計的に地震の規模と発生回数の関係はMが1小さくなると、回数は10倍になることがわかっています。M5以上の地震が100回起きたとすると、M6以上は10回、M7以上は1回起きる計算になる。つまり小さな地震がたくさん起きているところでは大地震も起きやすい。関東直下の地質構造はわかっていないことも多いのですが、大地震への警戒が必要だと思います」と遠田教授は語る。

 

 一方、東京大学地震研究所の古村(ふるむら)孝志教授(地震学)は「3・11直後は余震が多発しましたが、今は1カ月に全国で起きる地震の数は約1万回。これは3・11以前と比べてそれほど多いわけではない。日本列島全体では地震活動は3・11以前の状態に戻りつつある」と話す。

 

 大きな地震が発生すると、震源の近くで小さな地震が続発する。最初の大きな地震が本震で、その後に引き続き起こる地震が余震だ。震源域から離れた場所で起きるのは誘発地震と呼ばれる。古村教授は「関東で三つ連続した地震は、もともと地震がよく起きる場所で起きた、以前からあるタイプの地震。3・11の誘発地震ではない」とみる。そのうえで「M9.0の東日本大震災が起きてまだ2年9カ月。余震が発生している地域は今のところ岩手県沖から茨城県沖までにとどまっていますが、今後、影響が北海道沖や房総沖へ広がって新たな地震が誘発されたり、震源域から日本海溝を挟んだ東側で大津波を伴う『アウターライズ地震』が発生する可能性もあり、まだまだ数年にわたって注意が必要です」と分析する。04年のスマトラ沖大地震(M9.1)では約8年後にM8.6の余震が発生している。

 11月20日には、小笠原諸島・西之島の南東約500メートルで1974年以来の噴火が確認され、新島が出現した。溶岩が流れ出ており、波の浸食に耐える島に成長しつつある。この噴火は本土の地震や火山活動と関係があるのか。米地質調査所によると、50年以降、世界ではM9以上の巨大地震が東日本大震災を含め5回起きているが、東日本を除く4回の地震では数年以内に近くの火山が噴火している。

 

 「東日本大震災は東日本がのる北米プレートと太平洋プレートの境界で起きたものですが、西之島はフィリピン海プレートにのっています。地震にかかわったプレートと違うことと、東京から南へ1000キロ離れていることを考え合わせると、東日本大震災に誘発されて噴火したものではないと思われます」と武蔵野学院大学の島村英紀(ひでき)特任教授(地震学)。「西之島は富士山から伊豆諸島、小笠原諸島へと連なる富士火山帯に属しています。西之島と富士山は地下でマグマがつながっているかもしれないが、そうだとしても距離があるので互いに影響を与えることはないでしょう」と話す。

GPSによる地震予知(プレスリップではない?)

村井俊治氏によるGPS地震予知を参照。

高知県の宏観異常現象情報受付

昔から、大きな地震の前には井戸水に変化があったり、普段と違った光や雲、虹が見られたなどという話や、近年では電磁波やイオン・ラドン濃度の変化など前兆現象があるということが言われています。

 このような前兆現象を、中国では「宏観(こうかん)異常現象」と呼んでいますが、現在のところ科学的根拠や統計的な裏付けなどにより地震との因果関係が解明されていません。

 しかしながら、地震と無関係とは言いきれないことから、高知県内で起こった現象についての情報を収集することとしました。

地下水の変化や地鳴り、動物の異常行動などの現象について過去3ケ月以内に高知県内で確認した内容をお知らせください。 

 お知らせいただく情報は、自らが見たり感じたりした実際に起こった現象とします。(他人からの情報、いわゆる「また聞き」は除きます。)

 頂いた情報は現象ごとに集計し、件数を公表します。

(個人情報については公表致しません。)

 

1)お知らせいただく内容

 

〇 ご自身の名前、住所、電話番号は必ずお知らせ下さい。

 

〇 過去3ケ月以内に高知県内で起こった現象の内容

 いつ(何月何日 何時何分頃、または何日から何日まで) 

 どこで(現象のあった具体的な場所 字・集落名、川または沢、山、海岸などの名前)

 何が、どの程度、どうしたのか

 

【現象例】

 「地下水の変化」

  水位の上昇・下降、濁り、匂い、噴き上げ、枯渇など

 「気象現象」

  空の色や月の光が普段と違っているなど

 「地鳴り」

  雷のような音、風が吹くような音、爆発のような音など

 「動物の異常行動」

  普段と違って暴れる、鳴く、吠える、逃げだすなど

2013年6月から12月までの受付件数は、8月に「その他」が2つあるのみである。

深海生物

 専門家によると、「今年は日本海の海水温が低下しているため、深海魚が次々と浮上してくる」という見方もあるとのこと。深海魚が次々と出現したところで、これから大地震が起きるとは確言できない。たとえ起きるとしても、どのへんで大きな地震があると断定するのは現時点では難しいが、今後2〜3カ月間は注意するに越したことはないだろう。

 同漁協によると、近海の水温は1度未満で例年に比べて低く、春や秋に捕れるマダイが弱った状態で大量に網に掛かったり、この時期に捕れるサクラマスが不漁だったりしているという。

「同漁協」とは大畑町漁協のこと。

 室戸市に拠点があるNPO法人によると、捕獲された深海魚は、赤い背びれと鮮やかな銀色の長い体が特徴のリュウグウノツカイや、目が大きく、タチウオに似た形のサケガシラなど。

 

 いずれも室戸市の地元漁師が深さ約70メートル付近に仕掛けた定置網で、4回の漁で計81匹がかかった。NPO法人が調査し、カウントしている。通常は年に1回ぐらいで数匹かかる程度という。

 

 神奈川県立生命の星・地球博物館の瀬能宏専門学芸員(魚類分類学)は「風の向きや強さ、潮の流れが変化し、深層から海流が湧き上がったためでは」と推測する。

 

 しかし、夏場は太陽光で温められた軽い表層の海水と、冷たく重い深層の海水との間で循環が起きにくく、深海魚は浅い所に来ないのが普通という。

 

 地元には「何かの前兆ではないか」と心配する声も聞かれる。リュウグウノツカイの漂着は地震の前触れとの言い伝えもあり、地元漁師らは避難場所を確認したという。

ダイオウイカ

 秋田県にかほ市象潟町小砂川の海岸で13日、深海に生息するダイオウイカの死骸が漂着しているのが見つかった。14日に男鹿水族館GAO(男鹿市)が引き取り、臨時展示している。

 

 GAOによると、全長3.22メートルで重さ114キロ。日本海側での目撃は多いが、秋田県内では珍しいという。今後、ホルマリン漬けにしてGAOか県立博物館(秋田市)での展示を検討している。

 

 秋田県では14日午後7時3分ごろ、沿岸北部で震度3を観測する地震があった。深海生物の浮上は地震の前兆とする説があるが、GAOの飼育員、富田峻平さんは「深海の異変で衰弱した可能性も否定できないが、因果関係は科学的に証明できない」と話している。

そもそも、たったの震度3だ。深海でどんな異変があったというのだろう?「因果関係は科学的に証明できない」というのは「んなことねえだろ!」という意味なのでいちいち記事にしないように。

ユウレイイカ

11月15日、聞き慣れない名前の動物がニュース報道で話題になった。神奈川県・江の島沖の定置網漁で“幻の深海生物”とも呼ばれる「ユウレイイカ」が生きたまま捕まり、地元の新江ノ島水族館(藤沢市)へ運ばれたというのだ。

 

その胴体の長さは20cmほどだが、異様に太い8本脚と長い2本の触腕を伸ばした全長は60cmに達し、スーパーに並ぶイカとはまるで形が違う。何しろ幻のユウレイ(幽霊)なので、一般人が知らないのは当然としても、専門家にとってはユウレイイカの生体が海上へ現れるのは常識外の大事件だという。

 

海洋生態学者の辻維周(まさちか)氏(沖縄県石垣市・辻環境文化研究所長)は、この捕獲ニュースを聞いてびっくり仰天したひとり。

実は、相模湾内では10月後半から続々とユウレイイカが捕れるようになり、少なくとも数十杯以上が、小田原漁港へ水揚げされていたのだ。この事実をあらためて前出の辻氏に伝えると、週プレも予想していたとおりの意見が返ってきた。

 

「15日の1例だけなら偶然で片づきますが、これはもはや、深海で何か大きな異常事態が発生したことによる集団的な緊急避難と判断するしかありません。海洋生物の異常行動には多くの原因があるようですが、昨年3月11日の東北地方太平洋沖地震の発生を境に、関東以西の海溝型巨大地震や内陸直下型地震の危険性が強まっている現状にあって、最も可能性が高いのは相模湾海底の地殻変動でしょう。

 

具体的にいえば1923年に相模湾北西沖で発生した関東大地震の再来も心配ですが、静岡県伊東市沖で1989年に噴火した海底火山・手石(ていし)海丘との関連も考えられます。この海域で本格的な火山活動が始まる前兆を、ユウレイイカたちが察知し始めたのかもしれません」

地震予知犬

こちらは、「地震予知犬」の鳴き声がうるさくて近隣住民が迷惑してるというだけの話。

アリで地震予知

冷蔵庫の貼付磁石の落下で地震予知

  麒麟(きりん)地震研究所(本社・三重県伊勢市)は11日、ツイッターで「大きな地震が発生する可能性がある」として、異常現象が発生した場合、ツイッターでの報告を求めた。7日に三陸沖でマグニチュード7.3の地震が発生して東日本で強い揺れを感じたこともあり、同ツイートは注目を集めつつある。

 

  麒麟地震研究所はNPO法人国際地震予知研究会(主たる事務所は東京都世田谷区砧)のメンバー。同研究会からの協力願いとして、「大気重力波や観測機1、2の反応で大きな地震が発生する可能性があります」と表明。

 

  同地震の震源域を直前予測するため、「テレビ、カーナビの受信異常」、「冷蔵庫の貼付磁石の落下」、「沿岸部の海水干退現象(予定外の引き潮)」があった場合、時間と場所をツイートしてほしいと呼びかけた。

  12日には、前日の「報告呼びかけ」へのフォローがあったと感謝し、「東北地方と関東地方の異常反応が多く出ています」、「貼り付け磁石の落下もいくつかあった」として、報告内容を国際地震予知研究会で検討中と表明した。

「貼り付け磁石の落下」で地震予知ができるというのは、なかなか独創的な発想だが、おそらく当たらないだろう。

娘の不登校で地震予知

 その娘が、中学生2年生になり、2010年の年末から突然学校に行きたがらないようになったのだという。そして、ある日を境に「もう私は学校へ行かない! 絶対に行かない!」と、トイレにこもってしまったというのだ。

 

 その後、2011年3月11日に東日本大震災が発生すると、震災後は何ごともなかったような顔で学校へ行き、順調に高校に進学したのだという。

 

 だが、今年の2月半ばになって、また急に「学校に行きたくない! 何もしたくない!」と、布団から出てこなくなったというのだ! 今回は、前回の状態よりもひどいようで、まるで冬眠状態の動物のように、1日中寝ていて、ほとんど食事もとらないのだそう。

 

「……ということは、これから何かもっとすごいことが起こるのではないか」と、社長が予測した。また、鳥塚社長自身も、時々不思議な力を感じる時がり、「この家にはもしかしたら何かがあるのだろうかと思うことがある」と告白した。

これを読むと、娘さんは一言も「地震が起きる」とは言っていない。鳥塚社長が勝手に東日本大震災と関連付けているようだ。

隕石は地震の前兆

 やはり“隕石騒動”は地震の前兆なのか――。

 

 今月20日、茨城、栃木、千葉、埼玉、神奈川と関東の広範囲で流れ星(火球)を見たという目撃情報が相次いだ。ネット上では、黄緑や青白い閃光が落ちていく動画がアップされていて、大きな爆発音を聞いたという証言も出ている。どうやら隕石らしいが、問題なのは目撃された火球による閃光だ。

「火球などによる発光現象は大地震の前によくみられる」(地震学者)からだ。

 元前橋工科大教授の濱嶌良吉氏がこう言う。

 

「月や太陽の引力が地震発生の引き金になるという研究発表はされていますが、隕石と地震の関係は分かっていないのが現状です。ただ、興味深いのは、歴史をさかのぼると、貞観地震(869年)の5年前に富士山が噴火し、さらにその3年前の861年に隕石が落ちていることが記録に残っていることです。隕石→噴火→巨大地震の順番で起きている。富士山の噴火や首都圏地震はいつ起きてもおかしくないといわれているだけに、無視はできませんね」

ここまでひどいとほとんどネタレベルだ。「分かっていない」からなんだというのだろう?単純に考えて宇宙から降ってくる隕石と地中深くで起こる地震とは、なんの相関もないだろう。(よほどデカイ隕石なら地球に衝突した際に地震を引き起こすこともあるかもしれないが…) 「隕石→噴火→巨大地震の順番で起きている」というのは、無茶苦茶な三段論法。大学教授の肩書きを持つ人物がこんなデタラメを言うとは呆れるしかない。

濱嶌良吉氏は以下のような予知も行っているようだ。当たるか当たらないか、待ってみよう。

箱根山は地震と噴火を繰り返しながら形成された、まぎれもない「活火山」だ。箱根の地震がすぐに噴火につながることはないという温地研の公式見解に、地震発生のメカニズムに詳しい地殻変動の専門家で元前橋工科大学教授の濱嶌良吉氏(71)は真っ向から反論した。

 

「箱根で頻発している地震と、箱根山の噴火は無関係ではありません。一つの火山帯である日本国内での地震と、火山活動を切り離すことはできません。さらに箱根山の噴火はすぐ近くにある富士山の噴火とイコールと考えていい」

「私の研究では、近く富士山の噴火と同時に首都圏直下型の地震が発生します。というよりも、発生する必然性があります。日本海溝で発生したマグニチュード9クラスの地震が、東日本大震災を引き起こしました。これが日本海溝、伊豆小笠原海溝、相模トラフ、3つの海溝のバランスに影響して、首都圏直下型地震と津波発生の可能性が高まっています。この2年以内には起きるでしょう。首都圏直下型地震が起これば、箱根山の噴火というレベルにとどまる話ではありません」

「地中の微弱電流」による地震予知

 伊豆諸島・神津島で、地中を流れる微弱な電流(地電流)の異常を監視し、58%の確率で地震発生を予測できたとの研究結果を東海大や東京学芸大などの研究グループがまとめ、12日までに米国科学アカデミー紀要電子版に掲載された。

 

 研究グループの東海大の長尾年恭教授(固体地球物理学)は「58%の確率は統計学上、意味のある数字。地震の先行現象の有無には議論があるが、存在する可能性が示された」と話す。

 

 分析したのは、1997年5月〜2000年6月、神津島で観測された地電流の変化と、周辺で発生したマグニチュード(M)3以上の地震の関係。島の地中に約100メートル〜3キロ間隔で約20基の電極を埋め込んで地電流の流れ方を観測し、島から約20キロ圏内で発生した地震との関係を調べた。

 

 期間中に地電流の強さや向きが変わった「異常」が観測された回数は19回で、うち11回はM3以上の地震が30日以内に発生しており、研究グループは「予測率58%」としている。

 

 地電流の異常は、落雷などの天候や太陽の影響によるものは除外しているという。期間中に発生したM3以上の地震は23回だった。

 

 長尾教授によると、地震前に地電流が変化するメカニズムは諸説あるが、地下にひずみがたまって圧力が不均質になった際に地下水が動くことなどが要因とみられる。

 

 今回の地電流観測は、ギリシャで地震予知成功につながったとされる「VAN法」と同様の手法。地電流は都市では人工的なノイズの影響を受けやすいことから今回、離島で観測した。〔共同〕

「地中の雷」による地震予知

こちらは、アメリカのStellar Solutions社が出資するプロジェクト「QuakeFinder」の話。なんでも『地震が起こる際、岩盤の「異常な変動」に伴って強い電流が発生する』そうな。なんでナショジオが一企業の話を取り上げたのだろうか?ちゃんとした学術論文は出版されているのだろうか?

東大地震研究所

「マグニチュード(M)7級の首都直下地震が今後4年以内に約70%の確率で発生する」

 

 今年1月、東大地震研究所(地震研)の研究データが明るみに出ると、テレビや週刊誌が一斉に「首都潰滅」を煽った。何しろ地震研と言えば、日本の地震研究の権威である。これまでの予測とはまったく意味するものが違うと考えた人は多いだろう。しかしこの発表のみならず、日本のこれまでの地震予知自体に、「信憑性なし」と異論を唱える声が、同じ東大から上がっている。以下、ロバート・ゲラー東大教授の解説である。

 

 * * *

 実は、この「4年で70%」という「試算」は、地震研の酒井慎一准教授らの研究グループが昨年9月、地震研談話会(所内ゼミナール)で発表したもので、当時はほとんど話題にならなかった。ところが今年1月下旬、読売新聞がメンバーのひとりである平田直教授のコメント入りで1面で報じたとたん、新聞各紙、テレビ、週刊誌が競うように飛びついた。

 

 私に言わせれば、この試算や弾き出された数値には何の普遍性もない。その1つの証拠に京大の研究者が少し違うデータを使って同様の手法で試算し、「5年以内、28%」としている。同じ手法に拠りながら、数値にこれだけ大きな誤差やバラツキが出ること自体、試算に信憑性がないことを強く示唆している。

 

 平田教授自身、一部週刊誌の取材に「僕のヤマ勘ですよ」と答えたと報じられ、身内の地震研でさえホームページに「このサイトに掲載されたからといって、地震研究所の見解となるわけではまったくありません」などと見放すようなコメントを記している。

 

 私は試算に信憑性がないと言ったが、だからといってM7級の地震が首都圏を直撃するリスクがないとは思っていない。東日本大震災の翌日、長野と新潟の県境でM6.7の地震が発生した。あの日、あの程度の地震が首都圏で発生したとしても何の不思議もなかった。発生確率の数値とは無関係に、日本のどの地域においても、いつでも大きな地震は起こり得るのだ。

2012年から4年と言えば2016年だが、今のところ、首都直下地震は起きていない。