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セシウム2 (東日本大震災)

東日本大震災・デマ・風評被害・陰謀論


福島県米、被ばくに影響なし=子ども1500人調査−東大教授」 (2014/06/18-17:55)時事ドットコム

 東京電力福島第1原発事故による被ばく状況を継続的に調査している東京大の早野龍五教授は18日、福島県三春町の小中学生約1500人から2年連続で放射性セシウムが検出されなかったと発表した。調査対象の6割は県産米を食べており、同教授は「県産米は内部被ばくに影響していない」と話している。

セシウム濃度、体内部位で差=牛で調査、人にも応用−東北大」 

jiji.com(2013/01/24-08:09)

 福島第1原発事故後、原発から20キロ圏の警戒区域に取り残された牛に含まれる放射性セシウムは、骨格筋で高く甲状腺は低いなど濃度差があることを、東北大加齢医学研究所の福本学教授らのチームが明らかにした。福本教授は「放射性物質の人体への影響を研究するための第一歩」と話している。

 研究チームは、事故後の2011年8月下旬から11月中旬に安楽死処分された、警戒区域内の福島県南相馬市と川内村の牛79頭で、臓器ごとに放射性物質の放射能濃度を計測した。

 その結果、汚染された餌を通じ、血液から臓器に取り込まれたセシウムの濃度は、骨格筋が平均で血中の約21倍と最も高く、ぼうこうが約15倍。一方、甲状腺は約4.5倍と低かった

原発事故:福島の子供 セシウム検出0.1%に」 

毎日新聞 2012年08月03日 02時30分(最終更新 08月03日 03時00分)

 福島県内の幼児や児童約6000人を対象に今年4〜6月に実施した内部被ばく検査の結果を解析したところ、放射性セシウムが検出されたのは約0.1%だったことが、東京大医科学研究所の調査で分かった。幼児や児童では、取り込んだセシウムが代謝などで体外に出て30〜60日程度で半減する。東京電力福島第1原発事故から1年以上が経過し、現在は事故直後に取り込んだセシウムの影響がほとんど残っていない。

 

 担当の坪倉正治医師は「今回の結果は、事故後もセシウムによる内部被ばくが続いていたチェルノブイリ原発事故の被災地と違い、事故後の日常生活ではセシウムの取り込みがほとんどなく、大半の子どもで慢性的な内部被ばくが非常に低いレベルにあることを示している」と説明する。

福島県:母乳検査 全員分セシウム不検出」 

毎日新聞 2012年07月09日 20時35分

 福島県は9日、妊産婦や乳幼児の母親を対象に6月から始めた母乳検査で、同月中に実施した26人全員分について、放射性セシウムが不検出だったことを明らかにした。検査結果が出たのは今回が初めて。

 

 電話相談窓口で申し込みを受け付け、来年3月末まで無料で実施している。6月は308人の相談者のうち、県外避難者15人を含む261人が検査を申し込んだ。それぞれ母乳120ミリリットルを送ってもらい、民間検査機関で順次分析している。

 

 相談窓口には母乳による子育てへの不安のほか、「赤ちゃんを戸外に連れて行っても大丈夫か」「自家栽培の野菜を食べても影響はないか」などの声も寄せられた。【乾達】

大気中のセシウム、40日周期で増加…原因不明」 

(2012年5月29日20時44分 読売新聞)

 福島県内の大気中の放射性セシウム降下量と濃度が約40日周期で高くなる傾向があることが、福島大の渡辺明教授(気象学)の調査でわかった。

 

 茨城県つくば市で29日に開かれた日本気象学会春季大会で発表された。渡辺教授は「放射性物質が濃淡を持って大気中に存在し、動いているのか、大気の運動として放射性物質を集める仕組みがあるのかなど、現時点ではわからない」としている。

 

 渡辺教授は、福島県が昨年3月から今年4月まで、原子力センター福島支所(福島市方木田)で計測した放射性セシウム降下量のデータについて解析した。

 

 その結果、時間の経過とともに数値自体は下がっているが、東京電力福島第一原発からの風向きなどにかかわらず、平均値より高い数値がほぼ40日ごとに規則的に見られた。特に今年1月以降は傾向が顕著だったという。

ベンゼンより高影響?

 東京電力福島第1原発事故で放出された放射性ヨウ素やセシウムが体内に取り込まれる内部被ばくについて、東京都内で1年間暮らした場合、発がんリスクは大気中の有害物質ベンゼンより高いが、自然界に存在するカリウム40よりは小さいとする推計結果を、東京大の村上道夫特任講師(都市環境工学)が12日発表した。

 村上講師は、厚生労働省や東京都が公表している水道水や乳製品、野菜などの放射性物質濃度を基に、原発事故後の昨年3月21日から1年間の内部被ばく線量を推計した。食品の出荷制限や乳児用の飲料水配布などで低減された分は差し引いた。

 その結果、成人の内部被ばく線量は年18マイクロシーベルト、5歳の幼児は42マイクロシーベルト、1歳未満の乳児は48マイクロシーベルトと推計された。子どもの方が甲状腺にヨウ素が蓄積されやすいことなどから、数値が高くなるという。放射線医学総合研究所によると、日本人が自然界から受ける放射線量は、年平均約1500マイクロシーベルト。

飲食物由来の放射性ヨウ素の発がんリスクは、成人にて3×10−6、幼児にて2×10−5、乳児にて3×10−5であり、放射性セシウムの発がんリスクは、成人、幼児、乳児にてそれぞれ3×10−6であった。事故後1年間の飲食物由来の放射性ヨウ素と放射性セシウムの生涯発がんリスクは、環境中のディーゼル車排出粒子や自然放射性カリウム40を1年間曝露することで生じる生涯発がんリスクよりも低く、ベンゼンを1年間曝露することで生じる生涯発がんリスクよりも高いレベルであった(表2)。

さらに、放射性ヨウ素の致死性発がんリスクは、成人にて2×10−7、幼児にて1×10−6、乳児にて2×10−6であり、放射性セシウムの致死性発がんリスクは、成人、幼児、乳児にてそれぞれ8×10−7であった。日本における交通事故による年間死亡者数の10万人中4.5人(4.5×10−5)と比べ、1けた以上小さかった(表3)。

ちなみに東京都大気中のベンゼン濃度の推移は以下のリンクを参照。

  • 有害大気汚染物質のモニタリング調査」 平成24年2月23日 結果ファイル(「平成22年度平均」、「平成22年度詳細」)を差し替えました。問い合わせ先: 東京都環境局環境改善部化学物質対策課

ベンゼン

 

都内における大気中のベンゼン濃度の推移は、図に示すように増減はあるものの調査開始時より大幅に低下し、近年は下げ止まり傾向にあります。

これは、2000年(平成12年)にガソリン中のベンゼン濃度規制強化(含有量1%以下)、2003年(平成15年)にガソリンスタンド等の貯蔵施設のベンゼンを含めた炭化水素類の排出を規制等の各種大気汚染対策が進められてきたことを反映した結果と考えられます。

平成22年度の調査結果によると、都内の一般局の平均濃度は1.3μg/m3、自排局の平均濃度は1.7μg/m3で平成21年度に引き続き一般局、自排局の全局において環境基準(3μg/m3)を達成しました。

食品セシウム基準厳格化「反対を」 審議会前会長が要請」 

朝日新聞デジタル, 2012年2月17日12時23分

 食品に含まれる放射性セシウムの新基準について厚生労働省が実施した意見公募に対し、文部科学省放射線審議会前会長の中村尚司東北大名誉教授が関係学会の会員らに反対意見の投稿を求めるメールを送っていたことが17日、分かった。

 

 中村氏によると、1月末、「(新基準は)福島県の農漁業に甚大な影響を与える」という意見を投稿したことを研究者の仲間数人に送った。その際「皆さんも出してくださいと書いたが、要請したつもりはない」と話している。その後、何人に転送されたかは分からないという。

 

 平野博文文科相は閣議後会見で「審議会の現職メンバーなら問題だが、退任しており審議をゆがめたとは考えていない」と述べた。小宮山洋子厚労相は「本来のパブリックコメントの趣旨に反し、あってはならないこと」と話した。

乳児用粉ミルクでセシウム検出

平素は当社製品をご愛用賜り、厚く御礼申し上げます。

 

このたび、当社製品「明治ステップ(850g缶)」の一部の製品から、わずかながら放射性物質が検出されました。同物質の値は、食品衛生法に基づく乳児の飲用に関する暫定規制値(牛乳・乳製品で放射性セシウム134及び137の合計値200Bq/kg)以下で、22から31Bq/kgであり、毎日飲用されましても健康への影響はないレベルとされております。

 乳児用粉ミルクの放射性セシウム汚染 (最大で30.8ベクレル/kg)が報道されました。この件に関する人体への影響について本会の見解をご案内致します。

結論:たいへん微量であり、この粉ミルクから余分に受けた被曝に関して健康被害について心配する必要はない。

「あさイチ」セシウム測定ミス

 NHKは15日、10月17日放送の情報番組「あさイチ」で、食事に含まれる放射性物質量の数値を誤って伝えていた問題で、同番組内で改めてデータを検証。

 

 食事サンプルを提供した7家族に対し、「数値が間違っていて、不安な思いをさせてしまった」と謝罪した。

 

 10月の放送では、一般家庭提供の食事サンプルから放射性セシウム134が検出されたとしたが、実際は、自然界にも存在する別の放射性物質の量を誤って伝えていた。再調査でセシウム134は検出されず、分析装置の整備不備が原因とみられるという。

 NHKは24日、朝の情報番組「あさイチ」で、食事に含まれる放射性物質の量について誤った数値を放送したと番組内で謝罪した。

 

 問題の放送は、10月17日の特集「放射線大丈夫? 日本列島・食卓まるごと調査」で、北海道、福島県、東京都、大阪府、広島県の計7家族から食事を提供してもらい、大学の研究室に分析を依頼し、それぞれの食事に含まれる放射性物質の数値を比較。うち4家族分のサンプルについて、1キログラム当たり5.69〜3.39ベクレルのセシウム134が検出されたとしていた。

 

 だが、視聴者の指摘などを受けて再検証した結果、分析装置の調整の不備で、自然界に存在する別の放射性物質の数値をセシウム134と取り違えたことが分かった。実際にはセシウム134については4家族とも「検出限界以下」だった。キャスターを務める有働由美子アナウンサーは11月24日の番組内で「誤った数値を放送してしまうという事態になってしまい、大変申し訳ありませんでした」と謝罪した。

 

 また「検出せず」としたり、「0」と表記したりしていたサンプルについても、「検出限界以下」と表記すべきだったと訂正した。

 

 12月15日の同番組で、なぜこうしたミスが起きたのかを検証した内容を放送するという。〔共同〕

 NHKは24日、情報番組「あさイチ」で、10月17日放送の「放射線大丈夫? 日本列島・食卓まるごと調査」特集で、発表した放射性物質量の数値に誤りがあったとして、同番組内で謝罪した。12月15日放送の同番組内で、経緯など検証結果を報告する。

 

 NHKによると、特集では福島や東京を含む全国7家族を対象に、食べ物に含まれるセシウムなど放射性物質量を調査。1日分の食事をミキサーにかけて、専門機関で放射性物質を測定した。10月の放送で、食べ物から検出されたとしたセシウム134は、再調査の結果「不検出」、セシウム137も放送した数値よりやや低い値だった。カリウム40については、検証番組で報告するという。分析装置の調整不備が原因だという。

 

 10月の放送後、視聴者らから「数値が不自然だ」などの指摘があり、再検証していた。

3月に降ったセシウム、過去最高の50倍超 気象研観測」 

asahi.com, 2011年12月2日0時57分

 気象庁気象研究所(茨城県つくば市)は1日、福島原発事故で放出され、3月に観測したセシウム137は1平方メートル当たり3万ベクレル弱(暫定値)で、核実験の影響で過去最高を記録した1963年6月の50倍以上だったと発表した。船を使った調査で、北太平洋上に広く降ったこともわかった。

 

 つくば市に降ったセシウム137は4月には数十分の1に減り、夏には1平方メートル当たり数十ベクレルとチェルノブイリ事故後のレベルになったという。環境・応用気象研究部の五十嵐康人室長は「福島原発事故前の水準に下がるまで数十年かかるのでは」と話している。過去最高値は同550ベクレル(移転前の東京都で観測)。

 

 4〜5月に海水を採った調査では、福島原発から大気中に出た放射性物質は北太平洋上の広範囲に降り注いだことがわかった。米西海岸近くでも降っていた。

 

 大気中から降るものとは別に、福島原発から海に流れ出たセシウム137とセシウム134は、それぞれ少なくとも3500テラベクレルと試算した。

 

 表層では北太平洋を東へ広がり、その後潜り込んで南西に流れ、中層の流れにのったものの一部は20〜30年後に日本沿岸に戻ると予測している。地球化学研究部の青山道夫主任研究官は「北太平洋全域の継続調査が必要」と話している。

 

 核実験の影響を監視するため、気象研は1954年から放射能を観測してきたが3月末、今年度予算が突然凍結され、観測中断を迫られた。今回の結果は、それを無視して観測を続けた研究者の努力で得られたものだ。(中山由美)

福島原発のセシウム拡散シミュレーション

(CNN) 東日本大震災の直後に東京電力福島第一原子力発電所から放出された放射性セシウムが日本全国へどのように拡散したかについて、日米とノルウェーの研究者らがこのほど、シミュレーションなどによる解析結果をまとめた。セシウムは日本の北日本から東日本にかけての広い範囲で土壌に沈着したとみられる。

福島県成人住民の放射性セシウムへの経口、吸入被ばくの予備的評価

 東京電力福島第一原発周辺の住民が食事や呼吸で放射性セシウムを体内に取り込んだ結果、被曝(ひばく)量がどれくらいになるかを京都大などのグループが調べ、14日発表した。最大に見積もって計0.16ミリシーベルトで一般市民の年間線量限度1ミリシーベルトを下回った。

 

 京大防災研究所の石川裕彦教授(環境災害)らは7月2〜8日、住民が実際に食べたり吸ったりする食料やちりに含まれる放射性セシウムの量を調べた。

 

 福島第一原発の20〜70キロの圏内のスーパーマーケットで食料と飲料水を集め、放射性セシウムの含有量から食事による内部被曝量を推定。平均で年間0.003ミリシーベルトで、濃度の高い食料を毎日食べ続けたと仮定した最大値は0.083ミリシーベルトだった。

 

 地上1.5メートルの空気中のちりを集め、含まれるセシウムから被曝量を推定。ほとんどの場所が年間0.003ミリシーベルト以下で、最も多い浪江町で0.077ミリシーベルトだった。食事の最大値とあわせると0.16ミリシーベルトになる。

 

 こうした年間内部被曝量は、数時間いただけで浴びる線量と同じ程度の場所もあり、グループは外部被曝対策の方が重要としている。(鍛治信太郎)

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