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ミニ原人

ミニ原人やその他の「ミニ生物」は、岡村長之助氏が発見した人間やその他の動物の祖先。体長は大きくて数ミリしかなかった

岡村は『岩石を顕微鏡で調べているときに、現代に住むすべての生物は、小型生物の子孫である証拠を発見した』 という業績が認められ、1996年度イグ・ノーベル生物多様性賞を受賞している。(文献4)

岡村が発見した「ミニ生物」は恐竜、原人、お姫さま、アヒル、馬、犬、ラクダ、ゴリラなどであり、シルル紀の地層から発見されたアヒルの全長はたった9.2ミリだった! セントバーナードによく似たミニ犬の体長は0.5ミリで、アヒルより小さかったようだ。ミニ原人の身長は現代人の350分の1で、ミニ竜などと戦っていたらしい。

文献3によると、1970年代末〜80年代初頭にかけて岡村はミニ生物に関する研究発表を古生物学会において行っていた。岩手県の北上山地に分布する長岩層という古生代石炭紀(約3億年前)の石灰岩をスライスして顕微鏡下で観察すると、サンゴやフズリナなどの様々な生物片に混じって、体長数ミリの人間、犬猫やらヘビなどが見えたらしい。

文献3のカメ氏は次のように述べている。

 この発表を本気にした人がいなかったのは当然のことですが、当時の古生物学会は演題のみで講演が申し込めるようになっており、事前に発表を却下できるような制度ではなかったと聞いております.岡村さんのトンデモ発表は数回ほど行われたのですが、私も81年に東北大学で開催された古生物学会で岡村さんの講演を全くの興味本位で拝聴したことがあります.私のような野次馬が集まって、会場の後ろには立ち見も出るほどの盛況ぶりでした.岡村さんのかん高い声は後ろにいた私にはよく聞き取れなかったのですが、発表が終わったあと、座長が『今度は御自分の化石を見つけないように気を付けて下さい』と言い、岡村さんが『はい、気を付けて頑張ります』と答え、場内は大爆笑でした.このトンデモ発表は学会の品位を傷つけるというので問題になり、翌82年から講演要旨の提出を義務づけることになり、岡村さんの発表も聞かれなくなりました.

岡村の研究成果は「岡村化石研究所オリジナル・レポート」として、世界各地の図書館に残っているようだ。


参考文献とリンク

  1. 「Improbable Research」の「Chonosuke Okamura, Visionary」 by Earle E. Spamer, Academy of Natural Sciences, Philadelphia
  2. ウィキペディアの「岡村長之助」の項目
  3. 「捏造問題論争の部屋」の掲示板の[1059] 「「ミニ原人」って御存じですか?」 投稿者名: カメさん、投稿日時: 2001年2月14日 07時03分
  4. イグ・ノーベル賞 大真面目で奇妙キテレツな研究に拍手!」 マーク・エイブラハムズ著 阪急コミュニケーションズ
  5. 「サイコドクターぶらり旅」の2007-06-14 [Thu]「偉大なる幻視者・岡村長之助」と2007-06-15 [Fri]]「偉大なる幻視者・岡村長之助(2)
  6. ミクシイ内のコミュニティ「岡村化石研究所」(このリンク先はミクシイに参加していないと見れません)
  7. Tiny tall tales」 Marc Abrahams, The Guardian, Tuesday March 16, 2004