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血液型 その他

血液型性格判断

  • 血液型 その他

 1927(昭和2)年、東京女子高等師範学校(現お茶の水女子大)教授の古川は「血液型による気質の研究」という論文を発表する。心理学の論文で、決して現在のような「占い」ではなかった。古川は教え子や友人にアンケートをとり、A型は引っ込み思案、B型は陽気、など気質が類型化できるとした。

 

 国内で血液型研究の第一人者だった古畑種基博士が当初は支持したこともあり、古川説は大きな反響を呼んだ。軍は血液型で兵の適性を判断することまで真剣に検討した。

 

 だが古川の研究はサンプル数が300人ほどと十分ではないし、気質や性格を自己申告させる手法も厳密さを欠いた。他の研究者の追試では明らかな相関が確認できなかったこともあり、やがて古川説は学問的には忘れられた。

 「血液型と性格に関連性はなく、科学的根拠がない」と何度科学者らが発表しても、聞く耳を持たずに今も信じられている血液型による性格分類。これは日本独特の文化であり、海外では、日本人の強迫観念であるとすら報じている。いわゆる信仰のような扱いだ。

 

 自分の性格を的確に理解している人などそういないだろうから、「あなたはこうである」と言われたら、そうだと思い込むだろうし、逆に言われたとおりの人格に自分を押し込めることだって可能だ。人を判断するにも、レッテルを張れば理解した気にもなれるだろう。

 

 だがそれはあくまでも後付けあり、本質を理解するのには弊害となる。海外サイトでは、日本の血液型信仰に関する記事が度々特集されている。

「私、何型に見える?」と尋ねる女性が期待しているリアクションは「やっぱり!」か「意外!」のどちらかです。けっきょく、興味を持っていることが重要なんです。

 

相手の血液型を当てるのが一番ですが、その可能性は1/4。その確率を高めるために血液型を聞かれたらこう答えるようにしています。

 

「O型っぽいA型かな!」(AB型っぽいB型かな!)

某省庁に勤務する国家公務員のBさん(28才)は、女性が血液型にかんすることを口にしたらどんなシチュエーションでも使える、まるで再生医療に応用可能な万能細胞のような魔法の言葉があると言います。先ほどと同様、「私、B型なんだよね」と聞かれた場合。

 

「へぇ、元カノが全員B型だったんだよね」

おいおい、「全員」て、いったい何人彼女がおったんか?と突っ込まれそう。

血液型性格診断に興味がないという方でも、うまく会話を繰り広げられるかもしれない回答術。少しだけ「ズルさ」も含まれるのかもしれませんが、相手を不快にさせるよりは誠実な態度と2人は語ってくれました。

いいえ、それ、「誠実な態度」ではなくて、適当にはぐらかしてるだけだから! そもそも「理系院卒・Aさん(30才)」とか「東大卒・某省庁勤務Bさん(28才)」とかいう肩書がいやらしい。

 「例えば、今アラフォーに人気の男性タレントは、A型が多い。A型の傾向として、他人に気をつかえる人、優しい人が多いんです。ですから、一通り恋愛も経験し夫や子供もいる世代には、わが道を行くB型や、『おれについてこい!』のO型より、優しく包み込んでくれるようなA型の男性が好まれるのです。

 

 一方、女性タレントはB型・O型が多いですね。これはB型の米倉涼子さんのような強くて自分を持っている女性や、小泉今日子さんのように天真爛漫な女性に憧れる方が多いからだと思います」

 

 また、ジャニーズはA型とO型が多いよう。

 

 「A型とO型は、和を重んじるので、組織やグループでうまくやっていきやすいんです。逆に、B型はパイオニア精神がある。例えば、初めてメジャーリーグで成功した野茂英雄投手は、B型です」

と、述べるのは、『統計学による血液型の傾向を研究する血液研究家の金澤正由樹さん』。しかし、全部芸能人ネタ。これのいったいどこが統計学なのやら。

血液型と性格の関連を巡っては統計学的に否定する研究結果があり、以前から科学的根拠のないことが指摘されている。だが血液型占いのブームや、身近な人たちとの関わりの中で得られた「経験則」から「そうは言っても...」と考えている人は少なくないようだ。

 

Yahoo!ニュースが今年7月に実施したアンケート調査では、血液型と性格の関係について「関係あると思う」との回答が54.2%となり、「関係ないと思う」の40.1%を上回った。

 

同時期にJ-CASTニュースが読者を対象に行った調査では「あるはずない」が57.3%となったが、「絶対あると思う」という回答も34.4%を占めていた。

 

特定の血液型に対する「差別」にもつながりかねないこともあって、最近ではテレビ番組で特集されることもなく、一時のブームは去ったように見える。だが、インターネット上では「浮気しやすい血液型」「血液型でわかる恋愛傾向」「彼との血液型の相性は?」といったコラムが相変わらず量産されていることもあり、鵜呑みにしないまでも根強く興味を持ち、判断材料にしている人たちは一定数いるようだ。

 

ちなみに血液型診断は日本のほかに韓国でもあるようだが、欧米人の目には特異に映っている。2012年には英BBCも日本における血液型診断を紹介し、日本において少数派であるB型とAB型は「ブラハラ(血液型ハラスメント)」に合いやすいなどと指摘。14年7月には米ウォール・ストリート・ジャーナル紙が「強迫観念に近い」とも形容していた。

占いや性格診断で用いられる曖昧な記述を、さも自分のことのように捉えてしまう心理学現象を「バーナム効果」と呼びます。

肌の色の違いや言語の違いでその人を判断することはできないように、私たちは血液型で性格が決まるわけでもなく、星座占いで未来が決められるわけではありません。あるとしたら、自称O型さんのように、私はこうなのだと「思い込む」ということなのです。

 

私たちは、「思い込み」で人物像や状況を判断しがちな一面があります。その「思い込み」に左右されるのではなく、きちんと自分自身の前頭葉をフル回転させて判断したいものですよね。

「血液型性格診断」に科学的根拠がないことは、すでに心理学の実験で証明されている。多くの人はそれを半ば理解したうえで、「しょせんは遊びだから」と軽く考えて話題のネタにしている。だが血液型性格診断には遊びでは済まされない問題が含まれている。

 

4冊累計で500万部を突破した『自分の説明書』シリーズで最初に発売されたのは「B型」だった。ネガティブに評価されやすいB型を取り上げれば、読者の関心を集められると考えたのだろう。これはB型が差別されているという証拠にほかならない。血液型という後天的に変えられない属性への差別は、陰湿でタチが悪い。

藤田紘一郎氏

 性格は、家庭環境や家族構成、友人関係、健康状態など複数の要因が絡み合って形成されるため、単純に4つに分類できないというのは当然ですが、根本的に備わっている資質という点で、血液型が多少なりとも影響している可能性は否定できないのかもしれません。

「性格は、家庭環境や家族構成、友人関係、健康状態など複数の要因が絡み合って形成される」のであれば、きちんとそのことを考慮しなくちゃいけないだけの話であって、単純に血液型だけで分類してはいけないということ。

この記事に登場する藤田紘一郎氏に関しては以下のリンクも参照。

 薬効をうたって健康食品「プロポリス」の販売を手助けしたとして、薬事法違反(無許可医薬品販売)の幇助(ほうじょ)容疑で書類送検された東京医科歯科大の藤田紘一郎・名誉教授(74)=東京都杉並区=について、横浜地検は不起訴(起訴猶予)とした。処分は28日付。

 薬効をうたって健康食品「プロポリス」の販売を手助けしたとして、神奈川県警は10日、東京医科歯科大学の藤田紘一郎・名誉教授(74)=東京都杉並区=を薬事法違反(無許可医薬品販売)の幇助(ほうじょ)の疑いで書類送検し、発表した。

 

 県警によると、藤田名誉教授は2009年6月〜13年10月、「副作用なくがん細胞が自滅」などとプロポリスの効能を書いた原稿を作り、健康食品販売会社のシャブロンに送付。同社が薬事法に違反してプロポリスを販売するのを手助けした疑いがある。09年から4年間で1千万円以上の顧問料を受け取っていたという。

ABO FAN氏、いまだ健在。

>この「アダムスキーの比喩」は、おそらくABO FANにはまったく理解できないものだろう。

 

 予言通りだった。やっぱり彼は理解できてなかった。

 

A「地球外知的生物は存在するかもしれない」

B「ジョージ・アダムスキーは正しかった」

 

A「血液型と性格には弱い関係があるかもしれない」

B「血液型性格判断は正しかった」

 

 AとBはまったく違うものなんだけど、ABO FAN氏にはその区別がついていないのであるAとBが同じものだと思いこんでいて、Aが正しければBも正しいと思っているのだ。僕が(そして多くの心理学者が)Aを肯定しつつBを否定していることが理解できず、矛盾していると思っているのだ。

 

 これを僕は、色盲ならぬ「論理盲」と名付けたい。

 彼らは「血液型性格判断は正しい」とか「ラエルは正しい」とか「9.11陰謀説は正しい」と思いこんでいて、それに合わせて(僕が出会ったラエリアンのように)論理をねじ曲げる。はたから見れば、ねじくれていてぜんぜん筋が通っていないんだけど、本人にはそれがまっすぐな論理のように見えるのだ。

 

 だから僕は、相手が論理盲だ(まともな論理が理解できない)と気づいたら、議論は打ち切ることにしている。

 だって、議論したって納得するわけないんだから。無限にループし続けるだけ。

 みなさんも、論理盲に出会ったら、言いたいことだけ言って、議論を打ち切りましょう。相手を説得する必要なんかない。と言うか、説得するなんて不可能だから。

 人生は短い。不可能なことに挑戦して時間を無駄にするより、他にやるべきことがあるはず。

少なすぎる母集団

「代表選手一覧を見たとき『ザッケローニ監督は血液型のことを調べてメンバーを選考したのでは?』と思いました」と語るのは、社団法人ヒューマンサイエンスABOセンターの市川千枝子代表理事。血液と気質に関する学問『血液型人間学』に詳しい市川さんによると、サッカー日本代表のメンバー23人には“ある偏り”が見られるという。

 

 選手たちを血液型で分類した際、最も多いのはA型の9人で全体の39%を占める。次がO型の8人で34%、B型とAB型はそれぞれ3人で13%にとどまる。だが日本人の血液型比率は、A型38%、O型31%、B型22%、AB型9%だという。つまり、代表にはB型の選手が極端に少ないのだ。

23人中3人で13%なので『B型の選手が極端に少ない』とのことだが、2人増えて5人になれば約22%なので、『極端に少ない』とは言えない。この程度ならたまたまそうなっただけだろう。

視聴率も血液型次第?

『半沢直樹』や『あまちゃん』など、2013年は、大ヒットドラマが量産された1年だった。そのなかでも『あまちゃん』については、血液型が影響したとの説が。『人生の9割は血液型で決まる!』の著者で、こはぎ心体オフィス主宰、血液型研究家・小萩大喜さん(小萩喜一より改名)は、こんな持論を展開する。

 主要キャストの血液型は以下のとおり。能年玲奈A型、小泉今日子O型、宮本信子O型、薬師丸ひろ子A型、橋本愛O型、古田新太O型、松田龍平B型。

「能年さん、薬師丸さんのふたりのA型女優をO型が盛り上げるという配置。高校では橋本さん、家庭では小泉さん、宮本さん、芸能生活では古田さんがO型。松田さんのB型がスパイス的役割を。O型の包容力の中でA型が自分の弱さをさらけ出し、自然体で自由自在に活躍する…そんな爽快ドラマでした」(小萩氏)。

じゃあ、『半沢直樹』のキャストの血液型はどうなっていたのだろう?都合のいい時だけ血液型を持ち出すという御都合主義。

「B型の典型は“ルパン三世”」???

 そもそも日本の血液型研究の原点は……と調べると、戦前の日本軍に行き着いた。大正時代から、より高い戦闘集団を作り上げるために、兵士と血液型の相関関係を研究していたのだ。その結果、昭和に入ると世界にも類を見ない「血液型編成部隊」が誕生していた。それによると、「快活で社交的とされるB型の班長に、意志強固で精神力のあるO型の班員の班」「班長も班員も全員、温厚で慎重とされるA型の班」など、血液型によって班構成がなされていた。日本軍の大陸進出が始まると、研究の余裕もなくなり、血液型部隊は解体されてしまったという。

部隊が解体されたのは、「日本軍の大陸進出」が理由ではなくて、そんな部隊編成自体が無意味だったからだろう。

「わかりやすく言うと、B型の典型は“ルパン三世”。もちろんアニメ・キャラクターなので彼の血液型は不明です(笑)。ですが、マイペース、ハマった時に強い、あきらめる時の潔さなど、まさにB型的。そして、ドジで、ちょっとエッチで周囲から愛されるキャラというのもB型の真骨頂です。だから、次元や不二子ちゃんも仕方ないなあと言いながら、ついてくる」

 

 そう話すのは、人材コンサルタント、作家として活躍中の常見陽平さんだ。ルパン的な魅力はどこから生まれるのか。自身もB型だという常見さんの分析によると、根底には「空気を読まない」ことがあるという。

アニメキャラの血液型が不明なのは当たり前で、いったいなにを根拠にこんなデタラメなことを言っているのか?

←今でこそすっかり闘う政治家というイメージが出来上がっているが、数年前は、サングラスをかけた弁護士兼タレントだった橋下大阪市長。高校時代はラグビー部で全国大会出場、名ドラマーとしても名を馳せるなど、「ハマると強い」B型キャラだ。

なぜかこの記事では大阪市長の橋本徹氏をヨイショしている。

同じ血液型でも性格が違う

人間の性格は、固定的なものではありません。年代や置かれた立場によって変わってきます。外面、内面などと言われるものもあります。なぜ「同じ血液型」でもここまで性格が違うのでしょうか?

そりゃ、性格に血液型は無関係だからじゃないでしょうか?

新生児の血液型検査は近年大半の産科で実施されていない

 「愛育病院」(東京都港区)新生児科の加部一彦部長によると、ABO型の血液型検査は昭和時代、医療機関の産科でサービスの一環として行われていた。しかし、近年は大半の産科で実施していないという。

 

 昭和50年代は産科で血液型を調べ、親に知らせるサービスが全国で行われていた。新生児のかかとに小さな針を刺して微量の血液を採取し、先天性の病気の有無を調べる「先天性代謝異常検査」が全国で導入され、その際にサービスとして血液型を調べた。

 

 しかし、実際とは違った血液型の判定が出るなどしてトラブルが多発。そのため、最近では実施する産院はほとんどないという。

 

 「手術や輸血が必要になれば、必ず血液型を検査します。そのため、基本的に事前に血液型検査をする必要性はない」(加部部長)

 

 特に、新生児の血液型は調べる意味がないという。加部部長は「1歳児未満は血液型検査を行う際に必要な抗体が検出されず、正確な血液型が判定されない場合が多々ある」。愛育病院も、かつては新生児の血液型を親に教えていたが、教えた血液型と実際の血液型が違うなどの混乱が起きた。病院の手間やコストもかかるため、十数年前に廃止した。

自分の血液型を知らない人が増えれば、血液型性格判断のようなものも廃れていく運命にあるのかもしれない。

 「血液型を知りたい」という母親の声は根強い。一部の私立小学校で受験時に血液型を求められることや血液型占いの普及など社会的背景もある。

いったいなんで、私立小学校が受験生の血液型などを知りたがるのだろう?もしも血液型性格判断を合否の判断に使っているのなら、それは単なる就学差別なので、そんな学校には行かないほうがいい。

中近東やアジアに分布してると遊牧民??

「どこそこに多いから○×民」ていうのは、根拠に乏しい三段論法。

O型:

人類初期における狩猟、採取民族に代表される血液型だと思われています。

A型:

現在でもヨーロッパ地域に分布率が高く、発祥は北欧などの森林地帯、寒冷地域で農耕民族として環境に適応してきたのではないかと思われます。

B型:

中近東やアジアに分布率が高いことから、インド・中東・モンゴルに広がる高原地帯が発祥で遊牧生活に適応してきたとされています。気質としては、一つの物事に没頭し、「マイペース」を保つという特徴があります。免疫学的には肺結核、インフルエンザ、梅毒などの感染症には弱く、コレラ、天然痘などにかかりにくいと言われています。

AB型

最も少ないタイプであるAB型の多い地域は中東など東西文化の交流地域。また、日本などの大陸の先端地域などです。このことから、

最後に「あくまで仮説の域、という前提付きですが…」という言い訳を付けているが、仮説として成立するほどの研究をしているようにも見えない。

なお、「 血液型人間科学研究センター」とは能見正比古の主張を継承した団体。「研究をしている」と主張しているが、とくに科学的根拠に基づく学術研究発表をしているようには見えない。

「血液型性格判断の話に乗らないとモテませんよ!」

「B型って自分勝手な人、多くない?」「A型の上司とはどうも相性が悪くて」…こんな話を耳にすること、よくありますよね? なんといっても日本人は「血液型 性格診断」が大好きな国民。特に女性の場合、「血液型×職場の人間関係」「血液型×恋バナ」は、おしゃべりの肴としてテッパンです。

 

一方、男性は「血液型なんて…」と斜に構えてしまいがち。特に「仕事がデキる」「忙しい」ビジネスマンほどこうした態度をとってしまうもの。しかし、そんな男性はご注意! 「血液型 性格診断」を冷ややかにみるオトコはモテない!…ことが小誌の調査で明らかになったのです。

この手の記事はどんどんくだらなくなっているようだ。

「血液型性格診断を本気で信じているわけじゃないけど、話のネタとして盛り上がっているときに、水を差すようなオトコは心が狭くて嫌」(24歳・会社員)

「お互いの性格を知るきっかけになるから、そこは乗っとけ!って思う。そこで乗れないオトコとはたぶん付き合わない」(27歳・公務員)

 

…など、説得力のあるご意見も。

その場の雰囲気に流されて多勢に迎合するような、自分の主義を貫けない意志の弱い男が好きなら、それはそれでいいのではないか。

「血液型性格診断なんて」とクールにふるまってきた男性の皆さん。そのクールさは“誰得?”か冷静に考えたほうがよさそうですよ。

大きなお世話ですね。その場の雰囲気に飲まれて、おかしな話に迎合することが本当に「得」になるのか、冷静に考える必要がありそうだ。

A型に限った話じゃないだろう

上記サイトより抜粋。

  1. 「すごーい!」「素敵!」と、とにかく褒めちぎる
  2. デートの時間に遅れないなど時間をきっちり守る
  3. 「あなた無しでは生きていけない」と思いっきり頼る
  4. 積極的に話しかけるなどして、マメに連絡をとる
  5. 「のどかわいていない?」など日頃から細やかな気遣いをみせる
  6. 悩みや愚痴などの話をしっかりと聞いてあげる
  7. とにかく笑顔で接し、「癒し系女子」を目指す
  8. 度を超さない程度の自由奔放さやわがままさを見せる
  9. 料理を振る舞うなどして家庭的なイメージを与える

いや、そこまで男に媚びれば、A型でなくてもその気になるヤツはいっぱいいると思うぞ。まあ、がんばれ。

で、結局最後には以下のような注釈が付いてたりなんかする。

コラム中に書かれている血液型の特徴は、あくまで読者から寄せられた一部の意見です。血液型と性格の関連性に科学的根拠はありません。円滑なコミュニケーションのためのヒント程度に楽しんではいかがでしょう。(富岡由郁子)

O型だと十二指腸潰瘍になりやすい?

 同研究所シークエンス技術開発分野の松田浩一准教授らは、十二指腸潰瘍の患者7072人と健常者2万6116人の約60万カ所の遺伝情報の違いと十二指腸潰瘍になりやすさの関係を調べた。その結果、血液型を決めているA、B、O遺伝子と、細胞の分裂・増殖に関係し、さらに胃癌のリスク遺伝子としても知られるPSCA遺伝子が関わっていることが分かった。

 

 A、B、O遺伝子についてみると、十二指腸潰瘍になる人は血液がO型の方がA型に比べて1.43倍も多かった。他の血液型では差がなかった。

「同研究所」とは「東京大学医科学研究所」のこと。

20代の本音ランキング

上記のCOBS ONLINE会員アンケートによると、「恋人にしたい理想の血液型ランキング」は「血液型は関係ない」が1位(女性:40%、男性:56%)であり、「友人として理想の血液型ランキング」でも「血液型は関係ない」が1位(女性:56%、男性:59%)であった。もちろん、これはごくまともな考え方である。恋人や友人に「理想の血液型」などというものはあり得ない。いったい何を考えてこんなアンケートを行っているのだろう?

東京ウォーカー

「東京ウォーカー」に上記の記事が掲載されたようだ。

アンケート結果によると、「血液型を信じるアラサー女性」のうち結婚している人の割合53.0%、「血液型を信じないアラサー女性」のうち結婚している人の割合43.2%ということを根拠に、「血液型別の性格があると信じる人のほうが結婚する率が高いのです」としている。

しかし、このアンケートとやらが、どういった人たちを対象に何人ぐらいの規模で行われたかは書かれていない。53.0%と43.2%ならば、ほぼ半数なので、そんなに大きな差はない。母集団がどういったものか説明がなければ、ダメな統計の見本のようなものである。

血液型大好き女子は、「過去、ひどい目にあった男はみんなX型だった」などと、ちゃんと分析しています。だからなのか「草食男子が好き」とはっきり好みをいう傾向も。さらに、血液型を信じる女子は、和を尊び、常識を重んじ、「分析力」がある人。自己分析とそこから導きだされる相性は、結婚相手を決めるときにかなり重要です。

とのことだが、これはひどい。「過去、ひどい目にあった男はみんなX型だった」などというのは分析ではなく、単なるこじつけ。血液型を信じない女性は、和を乱し、非常識で、分析力もないとでも言いたいのだろうか?東京ウォーカーの見識を疑わざる負えない。この記事を書いた白河桃子は「婚活時代」の著者でもあるらしいが、こんな記事を書くようでは「常識もなければ分析力もない」と言われても仕方ないだろう。

東京新聞

東京新聞の上記の記事には心理研究家(ヒーリング・クリエーターなる肩書も持つ)の御瀧政子なる人物が登場し、以下のように述べている。

最初にできたのはO型だといわれています。私は「狩猟民族」がルーツだとみています。獲物を追い続けるのに必要な、行動的でパワフルな気質が持ち味です。

 

 A型は「農耕民族」。農耕には、毎日欠かさず水をやったり、雑草を取ったり、地道な作業が必要です。周囲の人との協力も必要なので、多少、気に入らない相手とでも我慢して付き合っていきます。

 

 B型は「遊牧民族」。環境の変化に応じるために、自由な発想力と、必要なら単独行動もいとわない個人主義的な考え方が発達しています。

 

 AB型は分類がうまくできないのが特徴。どの文化にも客観的に適応できる天才タイプです。

もちろん、こうした「××型は○○民族」みたいな話にはなんの根拠もない。これのどこがいったい【即興政治論】なのだろう?御瀧氏は、さらに次のようにも述べている。

血液型別にどんな職種が向いているか説明するときに、O型はリーダーで、A型は補佐役だといいます。A型はまとめ上手で、人の意見をよく聞きますが、その半面、聞き過ぎてリーダーシップを発揮できない部分があります。

B型もリーダーの資質はありますが、O型のようにまとめ上手ではありません。だから、早とちりしたり、唐突な行動に出たりします。

こういった思い込みが就職差別等につながるという認識はないのだろうか?東京新聞の見識を疑いたくなる。また、御瀧政子氏のプロフィールを見てみると、「占術研究・オーラ鑑定・前世調査・心霊調査・ダウジング調査・運命調整・願望呪術・超能力指導」などといったことも専門にしておられるようだ。

ところが、2009年3月8日、「週のはじめに考える 血液型では決まらない」という社説が掲載された。この記事の内容は、血液型性格診断が再流行していることについて、差別や偏見、思考停止につながらないか危惧する内容となっている。さらに「冗談ではすまない欧米」として以下のように述べている。

欧米では血液型の話は冗談ではすまされません。第一次世界大戦後のドイツで、ナチスがユダヤ人迫害のスローガンとして「純粋なアーリア人の血をユダヤの血で汚すな」と呼びかけたとされます。「血で人が異なる」という信念が強調され、アウシュビッツにつながる民族大虐殺が行われたことを連想させるからです。

 

 血液型性格論が与える最大の問題点は、人にレッテルを張ったり、決め付けたりすることです。これは差別や偏見の入り口となります。本人の能力や資質とは無関係の論点だからです。

2008年の記事に対する釈明はないが、東京新聞の認識が変わりつつあると期待したい。