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高島易断

「高島易断」は明治時代に誕生した易学であり、現代においても、これを名乗る団体は多数ある。しかし、どれもオリジナルの高島嘉右衛門とはあまり関係がないようだ。

2009年の事件

2008年の事件

平成20年3月26日、経済産業省は、訪問販売業者である宗教法人幸運乃光(通称名「高島易断崇鬼占(すうきせん)相談本部」又は「高島易断総本部」)に対して、恐怖心をあおって高額な金銭を要求したとして、特定商取引法の違反行為を認定し、平成20年3月28日から3か月間、同法人の訪問販売に関する勧誘、申込みの受付及び契約の締結を停止するよう命じた。

その手口としては、次のような脅し文句が使われていたようだ。

  • 「神様に拝まなければ家族全員地獄に堕ちる。それでもいいんですか。」
  • 「もうこれは、本当に駄目だ。息子さんの運気がどんどんどんどん下がっている。これを何とかしなければ、大変なことになる。今すぐに神様に拝まないと、大変なことになる。それでもいいんですか。」
  • 「今、娘さんはしきりに助けを求めているというような意味の卦ですから、直ぐに助けてあげないと大変なことになるということです。」
  • 「供養塔を建てて、その供養塔に向けて祈願を行えば、あなたの家系に降りかかる不幸を防ぐことが出来ますよ。」
  • 「供養塔をいくつか建てて、それぞれの塔に対して祈願をすれば、あなたに覆い被さった40年分の因縁や怨念をそれだけ早く祓うことができるから。」
  • 「一旦(契約金を)支払うと決めたものは、止めることは出来ない。」
  • 「あなたは私の面子を潰す気ですか。もうあなたのために御札も作ったし、もう本山にも連絡をしてしまったんですよ。」

2008年5月23日、全国霊感商法対策弁護士連絡会(事務局長・山口広弁護士)は、「高島易断」を名乗る団体に高額の祈祷料を取られる等の被害に遭った人を対象に、電話相談会を開いた。その結果、相談は81件寄せられ、被害額は1人あたり数万〜730万円で、合計約1億円になった。