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放射能 (東日本大震災)

東日本大震災・デマ・風評被害・陰謀論

健康被害「考えにくい」 甲状腺がん増は検査の結果―国連、福島事故で報告書 

2021年03月09日22時46分、時事ドットコム

 【ベルリン時事】原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)は9日、東京電力福島第1原発事故について、被ばくを直接の原因とする健康被害が、識別可能な水準で確認されることは今後も「考えにくい」とする報告書を公表した。周辺地域で甲状腺がんと診断される子供が増えているのは、被ばくの影響でなく、広範なスクリーニング検査の結果とみられるという。

 

 同委員会は甲状腺がんに関して「子供や胎児を含めあらゆる年代で、被ばくによるがんの増加が確認されることは考えにくい」と指摘。診断例が増えているのは「高精度のスクリーニングにより、甲状腺の病変が従来考えられていたより多いこと」が判明したためだと説明した。

 また、原発作業員の白血病やがんへの罹患(りかん)率が増加する公算も小さいと分析した。周辺自然環境については、放射線量が高い一部地域の植物や動物に一定の影響が見られるものの、広範な影響を及ぼした可能性は小さいとした。

「被曝の健康影響は心配ない」 福島県の妊産婦調査終了 

聞き手・福地慶太郎、2021年1月15日 14時00分、朝日新聞デジタル

 東京電力福島第一原発事故後、福島県内の妊産婦らを対象に始まった調査は、今年度を最後に終わる。調査で見えてきたこと、残る課題は何なのか。調査の検討委員会の委員で、宮城県立こども病院産科科長の室月淳さんに聞いた。

 

 ――検討委員会は昨年8月、妊産婦調査の2011〜18年度の結果について、早産率、低出生体重児の出生率、先天奇形・先天異常の発生率は、一般的な発生率とほぼ変わらないとの見解をまとめた。原発事故の放射線による胎児への影響はなかったと言えるのか。

 

 「基本的には、そう確信してよい。ただ、細かく言うと、早産や低出生体重児は定義がはっきりしているが、先天奇形や異常は、どこまでを奇形・異常とみるのか、範囲をあまり議論してこなかった。また、この調査は母親に回答してもらうもので、自主申告だ。医師が診察して報告するのとは方法が異なる」

 

 ――何が必要か。

 

 「説得力のあるデータにするためには、検討委とは別に、一度、先天異常や疫学統計の専門家によって検討してもらうほうがいいのではないか。そう県に提案している。原発事故の放射線による影響がないという結論は変わらないと思うが、より確かな信認をもらうことができる」

 ――将来、子孫に健康影響が出ることを心配する人は少なくない。

 

 「子孫に影響が出る被曝は、二つに分かれる。一つは、妊娠中の人の被曝。もう一つは、被曝によって卵子や精子になる細胞の遺伝子が傷つく遺伝的影響だ。後者については、広島や長崎の被爆2世、3世と呼ばれる人たちにはいかなる影響も認められていない。福島第一原発事故でも、子孫への影響はないので、福島の女性も男性も今後のことを心配する必要はありません」(聞き手・福地慶太郎)

放射性物質

ヨウ素 (東日本大震災)

セシウム (東日本大震災)

ストロンチウム (東日本大震災)

プルトニウム (東日本大震災)

ラドン

塩素38

 東京電力は20日、先月25日に福島第一原子力発電所の1号機タービン建屋地下の汚染水から見つかったとした放射性塩素38について、再分析したところ検出できなかったと当初の発表を訂正した。

ウラン

発生率か死亡率か

上記のページで、田崎晴明氏(学習院大学理学部)が、ICRP勧告によるガンのリスクについての「公式の考え」が、文部科学省や学術会議会長などの「権威ある機関」により間違って伝えられていると指摘している。

ICRPの「公式の考え」は以下のようなものである。

100 mSv の緩慢な被ばくで、生涯のガンによる死亡のリスクが 0.5 パーセント上乗せされる(ガンによる死亡率がもともと 25 パーセントだったとしたら、 25.5 パーセントになる)

ところが、これが以下のように間違って伝えられているというのだ。

100 mSv の緩慢な被ばくで、ガンの発生率が 0.5 パーセント上乗せされる(発生率がもともと 50 パーセントだったとしたら、 50.5 パーセントになる)

単純に考えても、癌の発生率と癌による死亡率は異なるものである。もし、癌の発生率が50%で死亡率が25%だとしたら、死亡率は発生率の2分の1ということになる。放射線の影響による死亡率の上乗せが0.5%ならば、発生率の上乗せは2倍の1%程度になるはずである。死亡率の上乗せ分0.5%をそのまま発生率に適用するのは間違っている。

こうした間違いを放置しておくと、「政府が放射能の被害を、実際より過小評価したがっているのではないか?」という疑念を助長するものであり、問題である。

田崎氏らの指摘により、この間違いを訂正した機関もあるようだが、日本学術会議会長金 澤一郎による会長談話「放射線防護の対策を正しく理解するために」(pdf、平成23年6月17日)では、以下のような注記を加えただけで、間違いを素直に認めた形にはなっていない。

注記

1ページ本文17 行目の「がん発生の確率」は、より正確には「がん罹患やがんによる死亡率のリスク(死亡率に換算した損害の割合)」の意味です。

金澤会長の談話は、ビタミンK不投与事件の際には大いに助けになったが、今回はちょっと残念なことになっている。

福島の子供の甲状腺機能

長野県松本市のNPO法人「日本チェルノブイリ連帯基金」(鎌田実理事長)と信州大医学部付属病院が、東京電力福島第1原発事故後に県内へ避難した福島県の子どもを検診し、130人中10人で、甲状腺ホルモンが基準値を下回るなど甲状腺機能に変化があったことが4日分かった。健康状態に問題はなく原発事故との関連は不明といい、NPOは「参考データがなく、長期の経過観察が必要だ」と話している。

 

 10人の内訳は▽甲状腺ホルモンが基準値以下1人▽甲状腺刺激ホルモンが基準値以上7人▽甲状腺組織が壊れたことなどを示すたんぱく質「サイログロブリン」の血中濃度が基準値以上2人−−で、甲状腺異常や甲状腺機能低下症はなかった。

 

 長野県茅野市に避難した生後6カ月〜16歳の130人(男75人、女55人)を対象に7月28日〜8月25日、問診や尿・血液検査をした。

 

 甲状腺は、身体の発育に関連する器官。甲状腺ホルモン分泌にヨウ素が使われるため、子どもは大人より放射性ヨウ素を蓄積しやすい。【大島英吾】

追記:日本チェルノブイリ連帯基金に電話で問い合わせました。

日本チェルノブイリ連帯基金に問い合せてみたところ、この検査を受けた子ども達はカタログハウス主催のサマーキャンプで茅野市を訪れた子ども達の中で希望者に実施したそうです。そしてサマーキャンプ終了後、甲状腺機能に変化がみられた10人も含めて全員が福島に戻っているそうです。

そして、甲状腺機能に血液・尿の検査で変化がみられた10人のうち1人が福島県に戻って受けたエコー検査の結果では異常が見られなかったそうです。

通常の子ども達130人との比較が知りたかったのですが、通常は甲状腺などに何も異変や違和感がない子どもに甲状腺の検査(尿・血液)をしないので、今回の130人中の10人の変化が多いのか少ないのかの比較ができないそうです。

長野県において福島県から避難している子どもの甲状腺検査に変化がみられたとする報道に関しての学会声明」 

(pdfファイル) 日本小児内分泌学会 理事長 横谷 進、理事 皆川真規 (震災小児甲状腺プロジェクトチームリーダー) 2011年10月11日

検討の結果、今回の検診でえられた「検査値の基準範囲からの逸脱」はいずれもわずかな程度であり、一般的な小児の検査値でもときにみられる範囲のものと判断しました。なお、これらの検査結果を放射線被ばくと結びつけて考慮すべき積極的な理由はないものと考えます

チェルノブイリ関連

  • チェルノブイリ事故の環境影響とその修復」 『IAEAの『チェルノブイリ事故による環境影響とその修復:20年の経験−チェルノブイリ・フォーラム・エキスパート・グループ「環境」』を抄訳するページです。』

次に現地を訪れた時、子どもたちの写真が掲載された施設を訪ねた。そこにはさまざまな障害を負った多くの子どもたちがいた。私は所長に「この子どもたちはチェルノブイリのせいで病気になったのですか」と尋ねた。所長は首を振った。「何人かはそうかもしれないが、ほとんどは関係ないでしょう。なぜならここには事故前から多くの子どもがいたからです。事故の後に1割ほど増えたかもしれないけれど」と言う。  

  • コクラン・ライブラリの「Chernobyl」の検索結果

ベラルーシ関連

  • ベラルーシな時間 はぐれミーシャ純情派」 ベラルーシを心から愛する日本人、akiravichが日々感じていることを綴る痛快ブログ。外から見えるベラルーシとは違う、内側から感じるベラルーシ日記。迷わず住めよ!住めばわかるさ、ベラルーシ!

2009年段階でもっとも新しい各国のデータによると、旧ソ連・旧共産圏諸国では自殺率が高いが、大幅に男性の自殺率が女性を上回っている。ベラルーシは男女計で1位だが、男性が1位で女性は10位である(2003年次)。

放射線測定器

 国民生活センターは22日、放射線測定器5機種をテストした結果、微量の放射線量については正確に測定できなかったと発表した。「食品や飲料水などの汚染が暫定基準値以下かどうかを測るためには使用できない」としている。

 

 テスト結果の公表は9月に次いで2度目。前回、正確性に欠けると結論付けた9機種とは別に、インターネットなどで入手できる約2万〜6万円の機種を調べた。製造国は中国、日本、ウクライナ製各1種、ロシア製2種。

 

 テストは放射線を照射し、それぞれの機種で測定。食品1キログラム当たり500ベクレルの汚染を調べるには、毎時約0・007マイクロシーベルトを計測できる必要があるとされるが、毎時0・118マイクロシーベルトの線量では5機種とも誤差が約30〜60%あった。同5・13マイクロシーベルトと同1・04マイクロシーベルトでは、ほぼ正確な数値を表示したものもあった。

 こうした状況に、大阪大の菊池誠教授(物理学)は「草の根測定は大事。自分の周りの放射線量を知りたいという気持ちは後押ししたい」と話す。ただ「市販のガイガーカウンターは測定のやり方によっては2〜3倍大きく出ることもある」と注意を呼び掛ける。外国製の機器でマニュアルが読めず、単位を取り違えたり、累積の線量を1時間あたりの線量と間違うケースもあるという。

 一般消費者が最も心配なのは、食品や飲料が放射能に汚染されていないかどうかだろう。だが、これから食べようとしている食品の放射能が基準値を超えているかを測定するのは、「市販の測定器の精度では難しい」(日立アロカの山田部長)。公的機関などがゲルマニウム半導体検出器などで厳密な環境の下で調べた測定値と、簡便な機器による数値を単純には比べられないからだ。

 

 では市販のガイガーカウンターを使うことにまったく意味はないのだろうか。産総研の齋藤科長は「放射線量が以前よりも増えたか減ったかを比較する目安としては使える」と指摘する。同じ場所で数日前に比べて空間線量率が急に高まったとか、買ってきた食品などものの表面から放射線がたくさん出ているようだ、といったことを知りたいのであれば、一定の目的は果たせるという。

  • 放射線の正しい測り方」 鈴木みそ, p.booklog, 2011年6月11日、GCM(ガイガーカウンターミーティング)で野尻先生の行った説明を、鈴木みそが漫画化したものです。

原発由来ではない放射線源

核融合科学研究所

日本地質学会

放射線科学センター

海と陸の地球化学図

北里大学病院 放射線部

気象研究所 地球化学研究部

バナナの放射線

その他