トップ 差分 一覧 ソース 検索 ヘルプ PDF RSS ログイン

EM菌 2

EM菌(有用微生物群)


EM菌側のいう「波動が出ている」「EMの入った容器の上でウイルスを培養するとウイルスが失活する」というのは、到底科学的に容認できるような言説ではない。もはや科学ではなく一種の宗教、あるいは妄想になっていると思わざるをえなかった。

 判決から該当箇所を引用しよう。原告が出口氏、被告がぼくである。

 

 “EMが乳酸菌、酵母、光合成細菌を主体とした微生物資材であるという前提に立つ限り、現代の科学からそのような効果が存在することについて合理的な批判が可能な状態である。

 未だ定説を見ず論争がされている学問上の分野については、新たな学説について様々な論者から批判的な論説がなされ、ときには激しい非難にさらされ、それが昂じて表現が過激になることも当然に予定されているというべきである。

 比嘉論文がいうようなEMの効果は科学的にありえず、これを手放しで信じているとすれば科学と非科学を見分ける能力(科学リテラシー)に乏しい旨を述べる趣旨で「真正のおばか」、「普通の頭なら載せないだろう」、「嘲笑するしかない超低レベル」と述べたものと認められる。

 いささか品位に欠ける表現であるということはできるが、これを超えて、未だ誰であっても名誉感情を害されることになるような、見過ごしがたい、明確かつ程度の甚だしい侵害行為に当たるまでとは認めることができない。そうすると、被告は、12月4日の記事により原告の名誉感情を侵害したとは認められない。”

 

○ 「ヤクザそのもの」の裁判所の判断

 地裁判決は、

 

“「やっていることはヤクザそのもの」、「もはやジャーナリストですらない」という表現は、一般読者の普通の注意と読み方を基準にすれば、原告が松永教授らに対して直接面会し、又は面会しようとしたことに対する否定的な評価をしたもの”

 

として、名誉毀損にあたらないとした。

 控訴審判決ではさらに踏み込んでいる。

 

“控訴人のこれらの供述から、控訴人が松永教授らに面会を求めたのは、ジャーナリストとして、取材対象である松永教授らと直接面会して、松永教授らの見解がどのようなものかを真摯に聴き取って記事にするためではなく、松永教授らの見解が誤っているとの前提の下、これを糺すためであったと言わざるを得ない。”“「ヤクザそのもの」という言葉は、辛辣なものではあるが、前後の文脈から、控訴人が暴力団関係者であると指摘しているのではなく、控訴人が松永教授らに面会を求めるなどしたことが、ジャーナリストとして強引な取材方法であることを表現したにとどまることは明らかであり、もっぱら原告の取材方法に対する批判にとどまるのであって、原告に対する人身攻撃に及ぶなど意見ないし論評としての域を逸脱したものであることまでは認めることができない。”

 

 今回、出口氏は多くの負を背負ったのではないか。プラス面は思い浮かばない。

 

・EM菌会社顧問が明らかになってしまった。

・EM菌側の尖兵になって取材と称してクレーム活動をしていることがわかってしまった。

・ジャーナリストの適格性に疑問がもたれた。まともなジャーナリストならやらないようなことをやっていること、結局は取材と称したものがそういうものではないと裁判所に認定された。

・「EM の効果を証明するために記事を書いていると言わざるを得ない」と控訴審判決に書かれた。

・EM菌のための活動がメインと見なされることで、DND の大学発ベンチャーや出口氏本人への見方が変わる可能性が強い。

 

 ぼくがこの裁判で学んだことは、「裁判に対応できる小金と時間的余裕があればそんな裁判は怖くない」ということだ。

EM研究機構が私・呼吸発電を刑事告訴した件についてまとめました。同様な事例で、他の皆さんへの刑事告訴の危険性が小さくなると嬉しいです。

「環境教育」は、自然環境保護の大切さを教えるのが目的の1つです。しかし、環境を保護したり、環境悪化を解決したりする方策として、残念ながら迷走した活動がその中で行われてしまうことがあります。

 

本来、自然環境はそこに生息する様々な生物による複雑で絶妙なバランスによって保たれています。例えば、河川の水に含まれる有機物などの栄養分(生物の死骸も含む)を食べる微生物がいて、その微生物を食べるプランクトンなどがいて、それを食べる昆虫や魚などがいて…といった形の食物連鎖が形成されています。

 

そのバランスが保たれていれば水中の酸素量や栄養成分量などは一定の範囲の変動に保たれ、多少の環境変化にも水質は安定していられます。しかし、一度大きく崩れてしまうと、簡単には回復できなくなってしまうのです。

 

また、外来生物の流入により、在来生物の生息が脅かされて減少・絶滅することで、生物全体としての多様性が失われてしまう問題もあります。外国産の生物が国内に入り込む他に、同じ国内でも、ある地域の種が別の地域に新たに入り込むことにより、その地域の固有種が失われてしまう場合もあります。

 

過去に問題となった例としては、その地域の固有種とは異なるホタルやメダカ、ヨシなどが放流や移植されたケースなどがありました。

 

最近では水質浄化を目的として、EM(有用微生物群)という、沖縄で開発された微生物資材(EMは商標登録された製品名)を培養した液やEMで発酵させたボカシ(有機肥料の一種)を土に混ぜ込んで丸めた『EM団子』やEMの培養液である『EM活性液』を大量に河川や海に投入する活動が盛んに宣伝され広められています。EMを自然水系に投入する活動は、一部の小中学校の「環境教育」の中でも行われており、新聞やTVにもその様子が何度も取り上げられています。しかしながら、善意で行われているこうした活動について、本稿も参考にして頂けたらと思います。

EMについては、複数の公的研究機関から河川や海への投入に否定的な見解が出されていますが、肯定的な見解を出しているものは私が調べた範囲では見つかりません。

「EM菌の推進団体は、団子を海や河川に投げ込むと水質が浄化されると主張しています。ところが、かつて福島県は、『かえって水質汚濁の原因になる』との報告を発表。税金を投じてEM菌で海水浴場の浄化事業を行ってきた逗子市は『効果が確認できない』として、今年度からEM菌事業を完全廃止しました」

 

 都内でも、日本橋の保存会や地元ロータリークラブが日本橋川にEM団子を投入していた。これも、“科学的根拠がない”との外部からの指摘を受け、昨年で中止。

 しかし、ニセ科学では他の人の検証を快く思わず、誰でも自由に検証するのを拒否しているものがよくあります。その1つがEM商品です。EM(有用微生物群)の提唱者である比嘉照夫氏は「EM研究機構の同意なしには、勝手に試験をして、その効果を判定する権限もありません」と宣言しています[1]。これでは、他の人が自由に検証して確かめることはできませんので、科学として扱うことはできません。

 

 EM商品の使用方法として「EMは効くまで使え、空気や水の如く使え、必ず効果は表れる」(原文ママ)と指導されていますが[2]、これによって「効果が出ない」という結論が出されない様にしています。例えば「降るまで祈り続ける雨乞い」と同じで、祈り始めてからある時に雨が降ったら「効果があった」ことになり、いつまでも雨が降らなければ祈りが足りないとされます。「効果が無い」のではなく、使い方が足りないという事になるのです。これでは、客観的な評価はできませんよね。

比嘉氏の主張が事実であれば、ウイルス感染症の患者さんにとって大きな福音である。しかし、臨床の現場ではEMは応用されていない。というかほとんど知られていない。なぜか。臨床試験はおろか、単なる症例報告レベルですら、ウイルス感染症に対するEMの有用性がきちんとした形で発表されていないからである。

 おかしなところを挙げればきりがありませんし、批判はできるのですが、EMはすでにビッグビジネスになってしまっています。通常の微生物資材としての範囲で使用している分にはいいのですが、そうすると他の微生物資材との違いが出せなくなるので、今のような規模は維持できないと思います。

 

 これで生計を立てている人も多いので、批判を受け入れてもらうのは容易ではありません。だからこそ、おかしな言説やニセ科学は、大きく広がらないうちに早めにストップをかけるべきです。

 

 またEMに限らず、ニセ科学に関わる人の多くが「善意」であることも批判を難しくしている原因です。言説への批判はいいのですが、言説を信じている人への人格批判になってしまうことのないよう注意が必要です。

米のとぎ汁をペットボトルに入れて蓋をして一週間放置する。できたものが臭かったら失敗、酸っぱいにおいなら「米のとぎ汁乳酸菌」の出来上がり、というものらしい。これを飲んだり部屋に撒いたり庭に撒いたりすると、この中に含まれる光合成菌が放射能を分解するのだそうだ。

僕は一応理系の人間なので、まずは「マジありえない、馬鹿馬鹿しい」と思った。と同時に、似非科学批判をかじった人間なので、「これ信じる人も結構いるんだろうな」とも思った。「米のとぎ汁乳酸菌」の記事を読み進めると、「EM」という言葉が出てきた。有名で代表的な疑似科学だ。僕は苦々しい気持ちになった。

 

EMについては、すでに沢山の方々が批判を書いておられるので、ここではEMの非をあげつらうことはしない。以下に書くのは、僕とEMとの、個人的でささやかな、しかし長い期間の関わりについてだ。EMやコメのとぎ汁乳酸菌についての検証や批判を読みたい人は、このページを閉じて別のところに行った方がいい。

某研究機構(という名の会社)から、うちの学長宛にクレームの手紙が届いたのですが、大学は弁護士と相談して粛々と対応するだけだと思います

 結果的に環境汚染を招きかねないEM団子の投入イベントだが、参加している人は基本的に、環境に対する意識も高く、良かれと思ってやっている人ばかりだ。ただし問題は、「環境に良い」という主催者側の主張だけを信用してしまうことにある。

 

 開発者である比嘉氏らは、実際にEM団子の投入によって河川が浄化されたと主張している。だが、河川の環境保全活動を行っているのは彼らだけではない。確かに80年代、90年代に比べれば、多くの河川で水質は劇的に向上している。だが、下水や浄水施設などのインフラも整備され、多くの団体が日常的に清掃活動や環境美化活動を実施している。そうした条件を無視して、EM菌が河川を浄化したと断定することはできない。

 

 環境に対するEM菌の効果は、いまだに実証されていない。だが、その状態のまま、EM団子関連のイベントは、各地の環境ボランティア団体や一部の教育関係者の間に広まっている。 実証のないままのEM団子やEM活性液を海や川に投入することは、本来の目的に反しているのではないだろうか?

 

 それよりもむしろ、河川の浚渫やゴミ拾いなどによる周辺環境の浄化などのほうが確実な効果が期待できる。プールやビオトープの清掃作業でも、EM団子をただ投げ込むよりも、モップなどできれいにした方が効果もわかりやすいだろう。そうした地道な作業を避け、EM団子投入だけで環境浄化が可能だと考えるなら、いささか虫のいい話に思えてならない。

 

「目的は手段を正当化する」と言ったのは、ルネッサンス期のイタリア政治思想家ニッコロ・マキャヴェッリだが、環境活動においてこの言葉は通用しない。

 

 目的は手段を正当化しないし、ましてや目的の崇高さだけで環境が浄化できるなどと考えてはいけない。環境浄化には科学的な検証が不可欠だ。たとえどんな崇高な理念をもって行った活動であっても、手段が間違っていたら、その結果は最悪なものにもなりかねないのだ。

(文=六本木博之/フリーライター)

 ぼくはブックオフで江本勝、船井幸雄らの10数年前の本をよく買っています。とくに船井本のお薦め技術なるものが今でも実現していないし、ときには詐欺的なことに使われていることを確認しています。「10年後にはこうなる!」といわれていることを10年後に検証されてしまうとは船井氏は思わなかったかもしれません。

  • 恐ろしいEM菌」 ライター:starprincesscsmさん(最終更新日時:2012/11/27)投稿日:2012/11/25, Yahoo!知恵袋

人間の介護施設でも使用しているEM菌ですが、私は、獣医さんの奥様に薦められ、当犬舎の運動場や建物の消臭や、コリー(ラフ)達の毛の手入れの為に2006年から2007年頃に頻繁に使っていました。

 

ところが、2007年の2月に生まれた子犬6頭の母犬のリズの乳首にEM菌のサイトで薦めているような方法でEM菌(正確には住居用のEMW)を手入れの為に 吹き付けていたのですが、それを舐めた新生児は 消化器官がやられて6頭が次々に死亡、病院での治療は全く効かず、白い便を出し、全く栄養が吸収できず、最後の子犬は生後15日過ぎまで苦しみながら生き伸びましたが、栄養失調で眼球の水分まで失われていました。

 

その4か月後の6月に健康優良児で生まれたジュリアの子犬2頭が目が開いてすぐの生後14日に呼吸に奇妙な音が混じり始めました。その2日前だったか子犬の傍で霧吹きでEM菌をマットに吹きつけて、便の処理をしていました。その時までは、この胎にはEM菌は使用していませんでした。

 

病院で診てもらい、酸素吸入なども行いましたが、 奇妙な呼吸に気付いた翌日には母乳を飲めなくなり、 呼吸困難でもがき苦しみ、母乳を飲めなくなってから7時間ほどで2頭とも死亡しました。

 

この2胎8頭全滅の原因を獣医さんはなんらかの未知のウィルスのせいではないかと言いましたが、私は友人ブリーダーのアドバイスでEM菌を疑い、 犬舎中にビルコンを撒き、バーナーで土を焼いて消毒し、EM菌を全て排除しました。

報道ステーションにEM菌登場

2015年9月14日報道ステーションでEM菌が肯定的に報道されたことに対するツイッターの反応をまとめました。

小中学校におけるEMの利用を止めてほしい

 その評価が科学的・学術的に定まっていないだけではなく、科学的にはあり得ない「万能性」をうたう微生物資材「EM」(通称:EM菌)が、全国の学校教育で用いられています。

 EMは複数の細菌を混ぜ合わせたものとされ、元々は土壌改良などの農業資材として開発されました。しかしEMの開発者らは、環境浄化や健康効果、放射性物質の影響低減、ガソリンに混ぜれば燃費が向上する、などの機能もあると主張しています。

 

 学校では、児童らにEMを混ぜた泥団子を河川に投入させて「水質が浄化される」と教えるなど、環境教育での活用が多くみられます。ただ、水質浄化でも顕著な効果が無いことは過去、公的機関に繰り返し指摘されています。これは、児童・生徒に科学的に誤った事実を信じさせることだけにとどまらず、彼らから疑うべき情報を疑う能力をそぐことになるのではないか、と懸念をおぼえざるを得ません。

 

正しい知識を子供達に伝達するべき教育に、このような背景をもつEMが入り込むことは不健全と考えます。

EMキャッチャー選手権

EMキャッチャーは、海に投入されるEM団子を海中で待ち構えてキャッチし、その数を競うマリンスポーツ。

だんだん虚構新聞ぽくなってきた…

ダンゴを撒いても効果がないのであれば、ゴミをまいているのと変わらないだろう。明確な根拠が必要。

「海の日」にあたる7月20日、神奈川・逗子海岸で「第1回EMキャッチャー選手権大会」が開催されました。試合が始まると、EM信奉者の子供たちが「密漁者をやっつけろ!」「悪者〜!」などと叫んで選手たちにEM団子を投げつけ、さらにゴムボートやバケツに選手たちがキープしたEM団子を奪い取るなどの略奪行為に発展。特に集中砲撃を受けた藤倉善郎選手は、試合終了後、「すごく痛かった」と語りました。なお第1回大会EMVP(EM優秀選手賞)には、一般参加のmuramoto選手が選ばれました。

EM、朝日新聞を訴える

3 結論

以上によれば,その余の点を判断するまでもなく,原告の請求はいずれも理由がないから,これらを棄却することとして,主文のとおり判決する。

東京地方裁判所民事第46部

 微生物が水質浄化に与える効果を疑問視する朝日新聞の記事で、取材を受けていないにも関わらずブログの文言を無断で改変して使われ、コメントしたかのように掲載されたとして、琉球大学名誉教授の比嘉照夫氏(73)が2日、同社を相手取り、慰謝料など約350万円と謝罪広告を求める訴訟を東京地裁に起こした。

 

 訴状によると、問題となったのは平成24年7月3日付と同11日付の朝日新聞青森県版の記事。比嘉氏が研究開発している有用微生物群(EM菌)を川の水質浄化に役立てようとする環境教育が同県で行われているものの、科学的な効果を疑問視する声があり、県も十分に検証していないなどと報じた。

 

 比嘉氏は同社記者から取材を受けていなかったが、記事では微生物の効果について「開発者の比嘉照夫・琉球大名誉教授は『重力波と想定される波動によるもの』と主張する」などと記載。この引用は、比嘉氏が記事の掲載日から約5年前の19年10月1日に投稿したブログから無断で引用されたものだった。さらに一部を切り取るなど改変されていたという。

 

 比嘉氏側は朝日新聞に対して、記事の取り消しと謝罪広告を求めたが、同社は応じなかったという。「記事によって非科学的なコメントをしたかのようにネット上でも拡散され、原告はこの分野における第一人者としての信用など多大な不利益を被った」と批判している。

 

 比嘉氏は産経新聞の取材に秘書を通じて「訴状の通りです」とコメントした。

 

 朝日新聞広報部は「提訴を確認しておりませんので、お話を控えます」としている。

はっきり言って、なにを理由に訴えたのか、よくわからない訴訟。『この引用は、比嘉氏が記事の掲載日から約5年前の19年10月1日に投稿したブログから無断で引用されたものだった』とのことだが、引用ならば、たとえ「無断」であっても特に問題はないはずである。

関連記事については、青森県(EM菌)も参照。

本紙・藤倉善郎総裁は、本紙の取材に対して、こう語ります。

 

「自分で非科学的な発言をしておいて、それを記事にされると訴える。報道の萎縮を狙った完全な報復的SLAPP(嫌がらせ訴訟)ではないか。本紙は、全社を挙げて朝日新聞社を支援していく」

 

藤倉総裁はさらに「EM菌は潰さないといけない。EM菌を懲らしめるには経団連に頼んで新聞各社に圧力をかけ提灯記事を掲載させないように……」などと口走り始めたため、同社の広報担当者によって拘束され連行されていきました。

やや日刊カルト新聞の記事はおちゃらけながらも、「報復的SLAPP(嫌がらせ訴訟)ではないか」との分析を載せている。

EM映画

この映画の監督白鳥 哲氏は、そっち系の映画を多く手がける人物であり、その監督作品には、「ストーンエイジ」(2006年)、「不食の時代〜愛と慈悲の少食〜」(2010年)、「祈り〜サムシンググレートとの対話〜」(2012年)等があるようだ。

2006年公開の「ストーンエイジ」は元ひきこもり青年がひきこもりの人々の社会復帰を支援する団体で働き始めるのだが、そこで石の声が聞こえるという不思議な青年との出会った事で人生が大きく変化していくといったもの。

なお本作はこの手の業界ではお馴染みの舩井総研創業者 舩井幸雄氏、「水からの伝言」著者江本勝氏、七田チャイルド校長、故七田眞氏などが推薦している。

その後、不食(ブリザリアン)を取り上げた「不食の時代 〜愛と慈悲の少食〜」を2010年に公開。

「「不食」と言いながら青汁飲んでるやんけ!」というツッコミは野暮なのでやめておこう。

2008年には「魂の教育」を公開。これは元日本サイ科学会(超常現象などを研究する学会)顧問で教育学博士の故七田眞氏を追ったドキュメンタリー作品。右脳教育は魂を育てる教育とする「七田式右脳教育」なるものの真偽のほどは兎も角、生前の七田氏にここまで肉薄した映像作品というのは貴重なので、そうした意味では評価したい。

特定の業界にコミットした白鳥氏の作風は、やはり(特定の業界から)評判が高い様で、2012年には「祈り〜サムシンググレートとの対話」を公開。

本作は「祈り」に代表される信仰などの意識の力に科学的なフォーカスを当てた作品だ。ホリスティック医学などの一部の学会では、信念や信仰といった精神的なエネルギーが癌などに代表される難病患者の肉体的、精神的な健康に良い影響を与えると考えられているが、日本における第一人者とも言える人物がその村上和雄氏。高血圧を引き起こす原因となる酵素「ヒト・レニン」の遺伝子解読に成功するなど世界的な評価が高い村上氏だが、そうしたスピリチュアルな方向に走る事に疑問を覚えるが、村上氏の出身は日本唯一の宗教都市としてお馴染みの奈良県天理市。(実際に天理教の熱心な信者でもある)

そして最新作が2015年公開の「蘇生」だ。

 

本作は2011年3月11日に起きた東日本大震災と福島原発事故がきっかけとなって製作されたもので、 放射能汚染の問題にはじまる地球規模の様々な環境問題、食糧問題、健康問題などを取り上げた壮大なドキュメンタリーだが、もうひとつのテーマが汚染された地球が、地球最古の生物である微生物たちの力によって蘇生していく可能性を追うというもの。

 

そう、あの「EM菌」の事であり、当然の様に比嘉照夫氏も登場している。

高橋比奈子衆議院議員

適格性に問題のある人物がまだいる。高橋比奈子議員(56)。

 

EM菌に嵌まり、盲信。

 

EMが流行った経緯については片瀬久美子さんのコメント有。

 

実父は共産党県議六期を勤めた。06年にEM関連の会社を設立。実父が代表。

EM菌効果を本人に尋ねると…。

 

(除染について)「わからなーい!そういうことは!私に聞かないで!現場に行ってないから…」。

 

昨年末に新設された「有用微生物利活用推進議運」の事務局長に。

 

地球温暖化はもちろん、高橋氏がEMに効果があると言う除染対策も環境省の所管。

 

“トンデモ科学”の広告塔に、環境政務官としての資格はあるのか。

ただ今回、晴れて当選なさった方の中で私が以前から注目していた方がおりますので、今後のためにもここでその方を紹介しておこうと思います。

その議院さんは、今回岩手一区で自民党比例復活当選となった、高橋比奈子さんという方です。

実は彼女、岩手県議時代からずっと、「NPO法人地球環境・共生ネットワーク(U-net)」という、EMの広報活動を主体とするNPOの東北地区運営委員をやっていらっしゃる方なのですね。

高橋比奈子さんのプロフィールを見てみますと、比嘉照夫さんのみならず船井幸雄さんや「波動の江本勝」さん等、中々に濃いお方達とご縁があるようです。

勿論国会議員と言えども信仰の自由は保障されていますから、誰とどんなお付き合いをなされようとこちらから口出しするものではないのですが、ただ江本さんの会社ではこんな怪しいものも扱っている事ですし、出来れば国会議員の立場で彼の会社に言及する事だけは避けた方が無難かと思われます。

サイエンスポータルのEM菌批判記事が消える

上記が消えた記事、リンク切れ。以下のリンクでその内容を見ることができる。

JST (科学技術振興機構)が運営している「サイエンスポータル」(http://scienceportal.jp )というウェブサイトがある。このサイトに、「理科の探検」にのった記事のうちいくつかが選ばれて無料公開されていた。上記の松永さんの記事も、2014年5月にそこに置かれた。6月ごろに見たときには、次のページから2014年春号にのった3つの記事へのリンクがあって、その中央のものが松永さんの記事だった。ところが、8月ごろに見ると、松永さんの記事だけが消えていた。

それどころか、サイエンスポータルのトップにある「マガジン」のメニューから「理科の探検」が消えてしまった。この雑誌の記事を収録するのをやめてしまったのだろうか?

 JSTサイトに理科の探検(RikaTan)誌の記事を毎号いくつか紹介していますが、松永さんの「EM団子の水環境への投げ込みは環境を悪化させる」が見えなくなっています。

 

 原因はほぼわかっています。

 

 ただし、JSTの担当者の対応が非常に悪いので怒っています。

 

 対応次第では、今にこの間の様子を出していこうと思います。

DNDメルマガに以下のような記事があるので、このへんからJSTへ抗議がいったのだろう。

 記事の内容を精査せず、チェックの形跡も見られない。宗教政党の批判は余 計だろう。JSTがこんな記事を載せていいはずがない。公的セクターの情報発 信ツールが、一企業や学者を排斥するような一方的な記事を掲載する資格があ るのだろうか。批判記事を載せるのなら、それと同じ分量の反論のスペースを 用意しないと公平を欠く。何か、勘違いだろうか。たぶん、そんなところまで JSTの理事長ら幹部は気付かれておられないだろうけれど、ひょっとしてJST内 部にEM批判の黒幕が隠れているかもしれない。居るのなら、あぶりだそうか。

ジャパンスケプティクス公開討論会「 EM について考える」

2013年10月13日(日)14:00〜17:30 東京都豊島区目白1-5-1 学習院中・高等科 501・502教室(5階) 

開催の趣旨

EMは当初,農業に微生物を活用する技術として提唱されたものであるが,昨今はEM菌投入で水を浄化しようとする運動,あるいはEM菌で放射能の除染ができるなどといった主張が,影響力を持つようになってきている.特に教育現場や自治体においては,近年勢いを強めている状況すら見られる.

 

しかし,これらは科学的な検証がなされているとは言いがたいものが大半であり,それらの主張の内容や実践されている事業を見る限りでは,科学者として疑いを抱かざるをえない部分が少なくない.

 

ジャパンスケプティクスは,そのような状況に鑑みて,EMに関わる言説や各地での実践について,事実を明らかにし,科学的な観点から批判・検討を加えるための討論会を企画することとした.ジャーナリスト,微生物学,物理,化学の専門家を講演者,パネラーとして,さまざまの角度からこの問題に関する検証を試みるものである.

ウグイと鮭を間違える

11月30日付で発信しましたインフォメーション「日本橋川に今年も鮭が帰ってきました」について、お詫びと訂正をいたします(該当記事削除済)。

発信後、同記事をご覧になった方から「鮭ではなくウグイではないか」とのご指摘をいただきました。

ご指摘を受け専門家の判断を仰ぐため、すみだ水族館、井の頭自然文化園それぞれの専門施設に添付の写真4枚を送り鑑定をお願いしたところ、二カ所の担当者共に「ウグイの仲間であることに間違いない」との回答をいただきました。

当NPOではWEBインフォメーションの他、会報「善循環通信」においても二回に渡り(215号・238号)、ウグイを鮭と間違えて紹介してきました。

誤った情報を発信しましたことをお詫び申し上げます。

地球環境・共生ネットワークとは、EM技術を用いた環境浄化活動を推進する団体である。

EM発酵ジュース

「科学漫画」に登場